白はいいね。なんか純粋そうだしね。でも黄ばんでたらかなり引くな。
今日のは特別つまんないです。でもまぁ読んでほしいですね。評価もどんどんお願いします!
一人残された俺は行く当ても無く、ただただ歩き続けた。
「ここはどこでしょう?そしてなぜ私が士度なのでしょう……」
「ここは裏新宿です。何故ってもともとあなたはシドクンだったでしょう?」
俺の途方も無い答えにしらないこえがこたえる。
……ついに幻聴まで聞こえるか………
「どうしたのですか?無限城へは行かないのですか?」
また同じ声が聞こえる。気味が悪いからさっさと振り向かずに走り抜けよう。そうさ、僕は風になれるのだから!決して後ろを振り向くのが恐いなんて事はない!さぁ!早く無限城へ逃げ・・・・・向かわなくては!
そんな事を考えながら裏路地を走り抜けようとすると、後ろから何かが俺の顔のすぐ横を通り過ぎる。
そんな事を気にせず走ると雫が頬を伝い、顎から落ちる。
それを拭いながらまたまた走る。
「無視しないで下さい。無視されるのは好きではありませんので」
そのような声が聞こえた瞬間、俺は壁にはりつけにされた。
みごとに服だけを貫き壁に刺さっているのは医療用のメス。
いや、さすがにこの体勢はツライね。だって動けないんだもん、動いたらメスが俺のびゅーちふるなお肌に傷を付けちゃうんだもん。
「で、無限城へ向かうんですよねぇ?」
また同じ声が聞こえる。その声の方を見ると、真っ黒な帽子とコートを身に纏った・・・・・・・・一美がいた。
「一美、お前ってそんなに悪趣味だったんだな」
俺がそう言うと一美はきょろきょろ周囲を見回した。
「・・・・・・・・馬鹿にしているのですか?」「いえいえ!そんな滅相もない!ほらあの、ちょっと知り合いがいたような気がしたので!」
「私の質問にはいつ答える気なのですか?」
しまった!!
考えろ俺!自分の脳をフル回転してこの場をなんとか切り抜ける切り札を引き抜け!・・・・・・・・・・・ドロー!!!
「テメーナメてんのかオラァ゛!」
「黙りなさい」
突如空から大量のメスが降ってくる。
「ぎゃぁああぁぁあ!」
俺はなんとか避けました!服を破り捨て、びゅーちふるすきんを諦めながらもあのはりつけからは逃れたのです!
・・・・・・・・・・・しかし、なんでこうなるの!!?!?俺なんか悪い事した!?
今俺は十字架にはりつけられています。
メスが俺の体中に刺さったところまでは覚えているのですがそのあとが曖昧です。
いくらなんでもこんな急な場面転換はちょっとツライね。
今この状況は、
「この男は、我社に送り込まれたスパイだという疑いが・・・・・・・・」
俺の目の前にいる髪形が逆十字というおかしな髪形をした男が演説をしている。
両脇にはどう見たってヤのつく職業の方が物騒な物を腰に下げてニタニタにやけていらっしゃる。
・・・・・オレピンチ??
「やれ」
前にいる逆十字の男が低く重い声でそう言う。
「とーちゃーん!!」
どこぞのガキがそう叫ぶ。
とーちゃん?いや俺は子どもなんて持ってないヨ。つーかまずドーテーだし。
すぱん
あれ?
ケシキガマワルヨ?
どか
アタマガイタイヨ?
メノマエニクビガナイドータイガアルヨ?
ネムクナッテキタヨ?
アッ,ジメンガマッカダ。
キレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナキレイダナ
アレ?マックラダヨ?
ナニモミエナイヨ?
アッヒカリダ
アッタカイ
デグチダ
眩しい。
美しい。
あっ!木がある。
綺麗な木だな。
あれ?木の根元に誰かいる。
たったったったっつったかたったった
「あれ?梨仔じゃないか。どうしたんだ?」
んっ?なんだそのホワイトボード。
きゅっきゅきゅっ
「べ」
きゅきゅきゅ
「ッ」
きゅっきゅっ
「ト」
きききききっ
「の」
きゅきゅ
「し・・・・・・・・」
ばたっ
・・・・・・・・・・・空は綺麗だ。
そう思った途端どこからともなく声が聞こえてきた。
「・・・・・じょ・・で・・か・・・・・・じょうぶ・・か」
う〜んうるさい。俺はもっと寝てたいんだ。起こしてくれるな。
「大丈夫ですか!!!?」
ぼやけながらもなんとなく目の前がみえてきた。目の前には逆三角形の謎の白い物体とそれより少し赤みがかかった白い物体が見えた。
まぁ十中八九人だろう。
「平気ですよ」
「ホントに大丈夫ですか?」
「はい」
「よかった〜。ピクリともうごかないから死んじゃったかと心配しましたよ」
「すいません」
「いえいえ、気にしないで下さい。でもよかった!慰謝料とか払うことにならなくて」
・・・・・いやそっちかよ!
「そりゃそうですよ!今野時代お金こそが、我が命ですからね!」
そういってその人はニコッと笑った。
あっ!俺思ったことはそのまま口に出ちゃうんだった!
「そうなんですか!!?厄介ですねぇ」
「そーなんですよ」
はぁ、気が滅入る。
・・・・・それにしてもどうしよう。
声からしてこの人は女の人だろう。
だからこそやばい。ぶっちゃけもう目の前のもやもやは解けている。
証拠にその女の人の特徴をお伝えしよう。
髪は茶色に近い金で、前髪が何本か目より下にいくくらいに伸びている。
目は澄んだブルー。全体的に華奢な体を我が学校の制服が包んでいる。
肌は真っ白で少し頬に赤みがかかっている。
かなりの美人
「どうしたんですか?」
「白、しろ、シロ」
「えっ?あっ!!きゃっ!」
バコッ
特徴に一つ追加。華奢な体つきに似合わず、超人的な力の持ち主。
俺は凹んだ校門に寄り掛かりながらそんなことを思い、意識を手放した。