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第七十三話 魔薬


「アフターピーーーール!」


 なんか微妙に下品な魔法を唱えながら、ミコが僕に触れる。よし、これで、大丈夫だ。普通に喋れる。体にあったかいものが流れてくる。サリナにぷちっと殺されても大丈夫だ。まじ、息が詰まって大変だった。なんかなんだかんだで、ビッチにしか見えないけど、ミコってエロ系の知識って無いんだよな。知らずに微妙な事を言ってるミコが不憫だ。アホの娘。その言葉が似つかわしい。


「じゃ、行く前にブリーフィングしましょうね」


「ブリーフィングって何? ブリーフをするって事は、パンイチになるの?」


 ミコがボケる。これはワザとじゃない天然だ。


「ミコさん、ブリーフィングって言うのはね。短いミーティングをするって事よ。男性物の下着でブリーフっていうのがあるけど、それは短い下着って意味でブリーフっていうのは元々短いって意味よ」


「そっかー。そうなのね。さっすが優等生。物知りねー。じゃ、短いって言えば、ネネはボブだから、今度ブリーフヘアって呼んであげよ」


「止めときなさい。怒られるから」


 すぐにストップをかけておく。ネネも下品系はタブーだから、またキャットファイトが始まる事だろう。


「けどさ、なら、分かり易く、短いミーティングって言えばいいじゃない?」


 確かにミコが言う通りだ。なんでインテリって伝わらないかもしれない言葉を使いたがるんだろう。言葉って相手に伝えてなんぼのものなのに。知らない人に知ってる事を見せびらかしてマウントとりたいのだろうか?


「まあ、そうですよね。だけど、せっかく私と一緒に居るんだから、少しでも明日のために新しい事を知ってもらえたらいっかなーって」


「えーっ、あたし勉強嫌い。せっかくだから、楽しい事しましょ」


「そうですね。楽しんでいかないとですね。だから、楽しんでオークをたおしましょう」


 なんか、サリナが変な事言ってる。ミコが関わるとみんな押しきられるな。楽しくオークを倒すってなんだよ。


「さっきの戦いを分析しますと、タッキさんは、普通にやったらオークはまだ難しいですね」


 んー、棍棒でずっと殴りつづけたとしても、あっちをやる前に僕は一発もらったら終わりだ。まあ、そこで、ミコたちが助けてくれるとは思うけど、それじゃ僕にはなんのプラスにもならないな。絶対的に力が足りない。さっきもらった、力とウ〇コが出るクスリを使うしか無いのか。


「これ、効果はどれくらい保つんだ?」


 ポケットから魔薬を出す。


「1時間です。三十分のと十分のもありますよ」


 サリナは僕が持ってるのより、更に濃い赤のと、更に更に濃い赤のを手にしている。


「いや、これでいいよ」


 さすがに強いクスリはヤバそうだ。それに今日は少なくとも四時間くらいは戦う予定だ。ヤバいクスリを4回も飲むのか。なんか後遺症とか出なかったらいいけど。


「ねぇ、もしかして、タッキも便秘なの?」


 ミコが素っ頓狂な事を言ってる。


「違うわ。力が足りないんだよ」


「分かってるわよ。冗談よ。タッキ、今飲んだ方がいいわよ。力が変わったら、結構違うし、下剤がどんだけ効くか分かんないから」


 たしかにその通りだ。戦ってる時にトイレ行きたくなったら目も当てられない。


「下剤じゃなくて、『マイトポーション』って呼んで」


「マイトって何?」


 いかん、またミコがツッコむ。無限ループになりそうだ。


「じゃ、ミコ、飲むぞ」


「うん、ちょっと辛いわよ」

 

 僕はコルクを開けてクピッと飲む。げっ、まじ辛い。カレーで言うと辛口レベルだ。


「くぅ、なんで辛いんだよ。これ、なんとかならないのか?」


「元々、辛いものって体を活性化させるのですよ。やっぱ赤い液体って辛いものじゃないですか」


 タバスコかよ。まあ、気を取りなおして、棍棒を曲げられるか試してみる。


 バキッ!


 なんとへし折れた。棍棒って硬い木の根っこあたりを使ってるからそう簡単には折れない。やば、なんだこのクスリ。人ってこんな簡単に強くなれるのか? ドーピングすげぇ。それに、お腹も何とも無い。強い胃袋に感謝だ。


「あっ、あたしの棍棒」


 そうだ。この棍棒はミコが使ってたのを借りたものだ。けど、昨日たくさんアイテムボックスにゴブリンの棍棒しまってただろ。


「ゴメン、もしかして大事なものだった?」


「いや、ただ言っただけ。沢山あるから大丈夫よ」


 ミコが僕に棍棒をまたくれる。紛らわしいわ。


「みたところ、ちょうどオークと同じくらいですね。棍棒で叩いて動か無くなったところをこれで止め刺すでいいですね」


 サリナからは包丁を借りる。二刀流だ。右手に棍棒、左手に包丁。本当は両手で棍棒を使って、相手にスキが出来たら包丁で止めを刺したい。けど、包丁をポケットとかに入れる訳にはいかないし、スカートに挟んだりしてたら、不器用な僕は自傷しそうだしなー。その事を話すと、サリナが僕をサポートしてくれる事になった。声をかけたら、包丁を渡してくれる。

 僕たちは次のオークを求めて、通路の扉を順番に開けていく。クスリのおかげで扉の開閉は出来るけど、両手で全力でなんとか開く。と言う事は、かなりサリナも化け物って事だな。




 読んでいただきありがとうございます。


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