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第六十七話 激戦


「ウギャッハー」


 一匹目のゴブリンが棍棒を振り下ろす。

 昨日心ゆくまで棍棒に慣れ親しんだ僕には分かる。振り下ろしはかわしやすい。横にヒョイッとするだけで簡単にかわせる。よくドラマとかで、灰皿や花瓶とかで人の頭叩いたりするけど、あれはフィクションだ。そう簡単には頭に振り下ろしたものは当たらない。打点が点に近いからだ。

 体勢は崩れてるけど簡単にかわせる。けど、そこに二匹目が襲いかかってくる。


「うぐっ」


 なんとか頭に直撃は避けたけど、左肩に当たる。いってー。横に振った棍棒をゴブリンがかわす。クソッ。奴らすばやい。まじで猿みたいだ。小学生くらいの大きさの猿。しかも棍棒で武装してる厄介だな。弾は五発。ガンで仕留めるか? いや、それはまずい人として。もし、この外道2人に僕の唯一のスキルの正体がバレたら、お腹が捻れるくらい笑われる事だろう。

 僕はネネとミコから距離を取ってゴブリンと対峙する。意外に肩が痛い。棍棒を突き出して、出来るだけ自分が大きく見えるようにする。動物相手には結構いいらしい。とりあえず痛みが引くまで時間を稼がないと。

 ちなみに、昨晩、女の子バージョンのガンの威力も試してみた。なんかTSものとかで変身した主人公は自分の体でドギマギしたりするけど、僕に関してはそれは全く無かった。僕は女の子が好きだ。とても好きだ。だからと言って成りたかった訳じゃない。見て愛でたい訳で、鏡で見てもあんまりテンション上がらない。例えば、カレーライスが大好きな人が居たとして、その人はカレーライスに成りたいとか出したいとは思わないはずだ。

 夜中、家から抜け出して、近くの公園のトイレを爆砕してきた。どうも男の子バージョンとは違って飛び散るから近距離じゃないと威力が出せないっぽい。イメージショットガンだ。だから多分座って放たないと自傷する。マキシマムで放ったら足をしっかり開いてないと足が無くなるかもしれない。恐ろしい。だからもし実戦で使うのなら、昨日みたいに接触するか、寝転んで大股開きにならないとまずいだろう。なんてクズなスキルなんだ……

 まあ、なんとかガン無しで倒すしか無いな。


「ねぇ、タッキ君。早くやっちゃいなよ。急がないとぶっ潰すよ」


 ネネが手をワキワキしてる。ゴブリン達はネネとミコから距離をとってる。ネネに近いのは僕だ。こりゃもうやらないとやられるネネに。


「といりゃーっ」


 僕は叫んで突撃する。ああ、なんて可愛らしい声なんだ。悲しくなる。それからは泥仕合だ。僕がゴブリンを叩く。ゴブリンが僕を叩く。ゴブリンが僕を叩く。僕が一発当てるのに対して、あっちはニ発当ててくる。僕の戦闘能力はゴブリンと互角かよ。けど、サクラのスキルでデカゴブリンと戦ったのが役立つ。あれに比べたら遅いし弱い。それに気付いた。アイツらの攻撃は振り下ろしか薙ぎ払いしか無い。予備動作が大っきいからかわせるようになってきた。相手は二匹だけど、冷静に見たら動きが単純だからなんとかなる。明らかに被弾は減ってきて、攻撃が当たるようになってきた。くそう、中々死なねー。まあ、そりゃそうだ。棍棒だと頭を叩くくらいしか致命傷にならない。


 ボクッ!


 横に何かが飛び出して来て、ゴブリンが吹っ飛んでいく。ネネだ。中国拳法みたいに中腰で右手を突き出している。そこからゆらりと動いたと思ったら、ゴブリンの頭を地面に突き刺していた。


「なってないねー」


 ネネの倒したゴブリンが光の粉になって消える。吹っ飛ばされた方も消えて魔石になっている。


「かわすのは出来るようになったけど、攻撃がまだまだだね」


 良かった雌ゴリラの攻撃の矛先が僕に向かわなくて。


「ボクの拳聖ってスキルはね。とっても不遇なんだよ。人ってね、力が強いだけじゃ強くなれないんだ。殴るのだって技なんだ。しょうが無いから少し稽古つけたげるよ」


「いえ、結構です」


 即答だ。今のぶん殴るのと地面に叩き付けるのどこに技があんだよ。


「ミコ、例のやつよろしく」


「はいはい」


 ネネにミコが触れる。一瞬エマの体が光ったような。


「今のはミコの魔法で『虚弱』の魔法だよ。これでボクの筋力は半分になったよ」


 まじか、そんな隠し球もあるのか。


「それから、『ヒール』あんど『マイト』」


 次はミコが僕に触れてくる。暖かい光が一瞬にしてさっきの怪我を全て癒して更に力が湧いてくる。


「『マイト』は逆に倍の力になる魔法。本当に聖女って反則だよね」


 と言う事は、今の僕は人間を越えた力があり、ネネはいつもの半分の力しか無いって事か? 来た。時代が。これまで散々ビビらされた恨み晴らしてやる。とりあえず、棍棒を投げ捨て、ネネの手を掴んで引き寄せる。まずはおっぱい揉みしだいてやる。おお、簡単にネネが動いたと思ったら僕は地面に転がっていた。


「えっ? うぎゃぎゃぎゃぎゃ」


 これは知ってる腕ひしぎ固めだ。僕の右手がネネの両足で挟まれて、しかも手は胸に押し付けられている。これって女の子にかけられたら天国って思ってはたけど、気のせいだ。痛い、痛くて涙が出てくる。


 読んでいただきありがとうございます。


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