四月十二日 牛肉のトマト煮込み作ったよ
今回から副題を付けてより何があったか分かりやすくしたいと思います。
正味、ナンバーだけだと物足りない気もしていましたので。
今日は初授業、これを書いている今は深夜一時、めっちゃ疲れました。今世紀最大級に。もう、何も、本当は日記も書きたくないくらい疲れました。さっさと寝るに限ります。
私は学部的に英語関連のことを専攻としているのですが、初回の授業割からリーディング、ライティング、スピーキング、リスニングが全て盛り込まれているのです。
しかも、リーディングとライティングで一講義(一時間目)、スピーキングとライティングで一講義(三時間目)という時間という概念を無視し、空きコマのガバガバ度を限界まで上げたような形です。
憎たらしい。マジ憎たらしい、虫食い状態、オセロだったら全部なかったことになりそうなぐらいの挟まれ具合、いっそチェック柄にでもしてしまえばいいものを。忌々しい。
えぇと、今日は疲れてるんです。色々変ですが、許してください。
それでその一限目と三限目が地獄なんですよ。なんて言ったって全ての授業内容が英語で話されるんですから。九十分以上を英語の先生の英語での一人語り、こんなことならウォークマンに英語のCDでも突っ込んで歩いていた方が聞き取りの練習になったでしょうか。
リリヴァントって何? アザーワイズって何だっけ? って単語単語を不思議がりながら聞くレベル。早速私死にそうでした。レスポンスしろ! みたいなことを英語で教授が言ってましたけど、理解もできていないから首を縦横無尽に、立てなのか横なのか分からない、壊れた赤べこみたいに振るしかありません。
それでも、いくつかはどうにか聞いて、座して地獄のような時間を乗り越えました。でも、間に挟まる二限目は何にもないもんですから、学外をぶらついてマックで友達とだべったりするしかありません。それだって毎日だったら話の話題も尽きるものでしょう。唯一の良心は一年が五十三週間しか存在しないことです。そう考えるとあの授業もあと十回程度で終わるのでしょうか。まぁ、それは別の曜日にもやるそうなので、関係ないんですけどね。くそ。
でも、唯一のオアシスは五限目です。一番楽しかった。アイスブレイクもかねて、私の専攻のメンバーが一堂に会して、自己紹介を一人一人しあうのです。これを待っていましたと言わんばかりにメモを取って、全員の名前と特技、髪色と髪型を書いておくことで瞬時に名前を出せるように準備は万端です。過去の私であれば、斜に構えて、どうしてアタシが人の名前を憶えなきゃいけないんでござんすか、ブルジョワジーなんですからどっしりと構えて微笑んでいればよろし、と言った具合に思っていましたが大学は違います。角が丸くなり、人としての形がドロドロながらも出来てくる頃合いですから、多少いい子っぽさにあどけなさを醸し出そうとはすれ、人から敬遠されるような性格は撤廃です。
渡る世間は鬼ばかりなのですから、少しでも人と仲良く、あわよくば愛し合うことは大切な足がかり。世間の冷たい風を避けて、アットホームな会社を見つける算段は何時だって目ざとく建てとくべきです。
五十人近く、全員の情報をまとめてありますので、これからも情報が増え次第書き込んでいくつもりです。気分は『あなたの番です』に出てきたゴミを漁るおばさんのようなものですよ。人のいいとこ、悪いとこを知るのは楽しいですねぇ。
そんで、適当に四、五人と仲良くなった後は同じ方面の人を捕まえて一緒に帰りました。どうせ向こうも初対面が多いのです。気にしているのは向こうも同じ、いくらプライベートゾーンに踏み込んでも、それを勘違いして嫌われてはなるまいと寧ろこちらに不快にならないように振舞おうとするでしょう。えぇ、だって自分がそうなんですから。人と出会い、仲良くなることに長けていなそうな人物であればいくら私の奇行とも呼べる接近でもそれを比較し、慣例に基づいて妖しいと弾劾することは不可能。得体のしれない大学生に恐れ慄いて、さっさとラインのIDを交換しろ! しました。
ラインを交換してしまえば、いくら講義についての謎が増えても聞くことができます。まぁ、最悪知り合いの振りして知らんやつに聞けばいいのですが、人脈は持っておくに限ります。あのジャイアンですら持つべきものは友と言うのです。それならば、それは真理でしょう。
寮に帰ってからのご飯は余ってた青梗菜と生肉しかなかったので、少し買い足してトマト煮を作ることにしました。焼肉ばかりでは単調ですから、たまには煮物というのも甲だったり、乙だったりするでしょうし。とはいえ、トマト煮なんて作ったことありませんから、適当に玉ねぎやら生肉やら青梗菜やらをぶち込んで、塩コショウ、それから砂糖少々、醤油、ブルドッグソースなんかもちょっぴり入れて味を複雑にすることを心掛けました。私の母はカレーを作るときは必ずと言っていいほど、私に味は複雑になるようにしなさいとアドバイスをしました。煮物は全て、使える調味料は入れてみるがモットーです。
それで、最後に牛乳を入れてマイルドに仕上げ、十分ほどに詰める予定でした。その時に丁度親戚からのお土産が余っていることを思い出して(本当はもっと経緯がありますが端折るとこうです)お土産をもって下の階に行きました。下の階には共有スペースがあるので、そこでまた土産を配り歩きました。というのも寮夫さんに「これよければ皆さんに」と山口牛のうまい棒を上げたんです。そしたら、下にはかなりの人がいたらしくて、一人一人紹介してくれたんですよ。頭の色が凄くて綺麗なピアスをしてる女性A、ニット帽がトレードマークで写真とギターが大好き関西人男子S、パリコレにも出てる謎の八頭身美女ミス・サウザンド。
その寮夫さんだって自分のことトム・クルーズって名乗ったりするから、この寮に要る人本当にキャラが濃い。
はてさて、そんなキャラも国籍も入り乱れるこの寮で私は上手くやっていけるのか(急なフェードアウト)
すいませんが、今日は疲れてしまったのでこのくらいで。
トマト煮についてはまた後日か、番外編で。写真は撮ってあるので何となく覚えていますが、十段階中六くらいの味でした。
それでは、また。