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大学生日記  作者: 江戸銀(エディ)
退寮後編
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十二月十二日


 何のやる気もわかない。

 何も覚えてない。

 どうでもいい。

 体全身から力が抜けていて、何も計画することが出来ない。

 脳みそのバッテリーが減っているような気分。

 何の感情もわかなくて空腹と睡魔に従って生きる。

 世界が色あせて見える。

 自分のことがどうでもよくなる。

 現実逃避。

 ただ一日一日を消費するだけ。

 切り替わることなく寝ても覚めても同じような気分が持続して、生きるパワーがない。

 この空間が嫌になる。

 何もかもが嫌。

 自分が易いままに生きて流されていくだけで、何の目的意識もない。

 何も産み出さない。

 この口からはどんな言葉も死んでいく。

 私は死なない。

 死なないような生き方をしている。

 走ることもなく、することもなく、大病を患うこともない。

 私はいない。

 こんなの遺すほどでもない。

 分からない。

 興味がない。

 つまらないが、刺激が欲しいわけでもない。

 この灰色の羊膜の中にいたい。

 誰も触るな。

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