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十二月十二日
何のやる気もわかない。
何も覚えてない。
どうでもいい。
体全身から力が抜けていて、何も計画することが出来ない。
脳みそのバッテリーが減っているような気分。
何の感情もわかなくて空腹と睡魔に従って生きる。
世界が色あせて見える。
自分のことがどうでもよくなる。
現実逃避。
ただ一日一日を消費するだけ。
切り替わることなく寝ても覚めても同じような気分が持続して、生きるパワーがない。
この空間が嫌になる。
何もかもが嫌。
自分が易いままに生きて流されていくだけで、何の目的意識もない。
何も産み出さない。
この口からはどんな言葉も死んでいく。
私は死なない。
死なないような生き方をしている。
走ることもなく、することもなく、大病を患うこともない。
私はいない。
こんなの遺すほどでもない。
分からない。
興味がない。
つまらないが、刺激が欲しいわけでもない。
この灰色の羊膜の中にいたい。
誰も触るな。




