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大学生日記  作者: 江戸銀(エディ)
寮暮らし編
18/60

四月二十二日 牡蠣と運気が上がる


 早いものでもう四月も末に入りそうですね。

 最近は沈んでいた私ですが、ここにきて運気が戻ってきた気がします。闇期からの脱出ができて良かったです。


 今日は二限から簿記の授業がありましたので、朝八時に軽食を済ませてからコンビニでおにぎりとおやつを買って学校に向かいました。心に余裕ができると財布の中にも余裕ができたように感じられてついつい無駄使いしてしまいますね。ついついではありますが、モーマンタイ。昨日愛する親戚から頂いた二万円がありますので、とても心強いのです。高級なものを食べちゃおって思えるくらい心強いです。


 大学では友人との関係もそれなりに好調に回っているような気分です。本質的には私の鬱的な症状が改善されたぐらいしか変化はないはずですが、やはり見る視点を変えるだけでかなり幸せになれます。今日の天気が雲一つない快晴だったことも関係していることでしょう。


 友達と久々にマックに行って高校時代の文化祭や体育祭や修学旅行の思い出について話しました。とはいえ私達はコロナ世代だったのでそんなイベントほとんどやらなくて、残念だったね、って話しかできませんでした。規制と自粛塗れでしたので、本当に本当にできることが限られれてて……思えば私の大人嫌いや去勢主義的な思考はそんな自粛の抑圧からくるものだったのかもしれません。


 慰め合いと在りし日の、あり得なかった青春に憧憬の想いを馳せてマックでバーガーを頬張る。友人の背後の青空に一筋の飛行機雲が斬り込まれていくのはアニメのワンシーンの様でよく覚えています。彼のマスクを外した時の顔は好きです。素朴で、歯についた銀色の矯正器具がチャーミングなんですよ。変態っぽくて気持ち悪いかもしれませんが、私も歯の矯正をしているので、思いっきり笑えないコンプレックスが有ったりするのですが、同時にそう言った器具を付けている歯列に興奮するフェティシズムも持っていて表裏一体的?なんです。


 マックを食べ終わった後は大学構内の小川でベンチに座ってくつろいでました。川のせせらぎ、鳥の囀り、虫の羽ばたき、自然界の癒し音アソートパックのような安らぎのBGMに囲まれて私達は眠ってしまいそうになっていました。あの晴れの日にあの感じは確定的に寝てしまいますよ。出来ることなら敷布団を持参して、あの草原の中で寝たい。きっと虫に顔を踏み荒らされるでしょうが。


 それからは四限、五限と続いて数学っぽいことをやって長い時間を授業と格闘して疲れました。いやぁ、あの内容は予習復習必須ですね。数学苦手なので困ったものです。友人は苦手じゃないらしくて羨ましいです。


 寮に帰るときはいつも五六人のグループになって帰ります。みんなで帰れば暗い小道も怖くはありません。まぁ、それは幽霊が出るようなところが大好きなものとしては少し残念でもありますが、皆で暗いところに行くのもまた肝試し的で青春って感じがしますよね。


 夜は虫と格闘。カミキリムシとゴキブリのハーフみたいな虫が居住スペースに現れたので、清掃室からバスマジックリンをお借りしてぶっかけました。界面活性剤ならば表面張力を無効化して虫を窒息死させることができるそうです。というか、しました。


 スーパーで半額シールの貼られていた春牡蠣をバターソテーにして食べました。その過程で片栗粉を買ったりしたのですが、アレはなかなか使用機会がなさそうで一年通して残り続けそうです。ただ海産物の滑り気を打ち消すにはもってこいの粉なので、ムニエルとかする時に使ってみたいと思います。


 運気が上向きになってきたので、このままいい思い出が作れればいいなと思います。


 今日は遅いのでこのくらいで、また。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんだかんだで凝った料理をするんだね(^_^;) 私なんか煮るか?焼くか?だけ!味付けは塩のみ なんていうラノベ異世界料理を良くやるよ 女の子の部屋に呼ばれたのはそういうところかもね 他の男…
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