2019年7月25日 なつごおりの日
2019年 7月25日
真凛「留音さん……どうしましょうこれ……」
留音「うん、どうしような……」
二人の前には業務用で使うような氷が置かれている。コンビニで買えるような、大きな板氷というヤツだ。
真凛「今日、かき氷の日ですもんね」
留音「うん。正確には7,2,5でなつご。なつごおりの日、って語呂合わせでな」
真凛「でも……どうしたものでしょうね……」
二人は悩んでいた。素直に「今日は夏氷の日」としてかき氷で頭カキーン、みたいな落ちにするべきなのかどうか。その理由は複雑で。
留音「まさか……まさかあたしらと同じく日めくりネタをしてらっしゃる方がいるとは思わなかったもんな……」
真凛「ですねぇ、見つけたときは嬉しくもあり、ドキッともしましたよぉ……完全に後発のわたしたちがネタパクった形になってしまいますもんねぇ……」
留音「だからこういう話題は……ちょっと忖度してしまうっていうか、な……譲る、じゃないんだけど、もし被ってっちゃったらって思うと申し訳ないかな、みたいな……あたしらの方が後輩なわけで」
真凛「どうしましょう……氷、留音さんが新必殺技で砕いて、わたしが特性タピオカドリンクで新しいかき氷にして食べるけどやっぱり頭カキーンっていう段取り……」
留音「あぁ。昨日練習してたんだよ、板氷砕甲打……。で、一応別の案も持ってきたんだよ」
真凛「もしかして、今日が最高気温記念日という話ですか?でも既に2回も更新されてて今日が本当に記念日なのか疑問なところである、みたいな話にしようとしてますか?」
留音「そうなのか?いや、そっちじゃなくて、あくまで氷路線で行こうと思って。あたしが考えていたのは、今日はうま味調味料の日ってことだよ。あの「味の素」が商品化されたらしい。だから最悪、氷にこれ振って食えばいいんじゃねーかって……」
真凛「そんなのかき氷にも味の素にも反逆してて普通に却下ですよぅ……」
衣玖「ちょっとあなた達」
留音「お、衣玖!まさか別の案があるのか?!」
衣玖「あなた達、本見さんの日めくり用のネタ全部潰すつもりなの?使いやすいのばっかり取って。いや、取るとかじゃないか。被らせる気満々って意味ね。こうなったらもう私が今から1989年の今日発売されたマザーってゲームがどれだけすごいか話すから黙ってなさい」
真凛「う、うわぁー。衣玖さん、それを言うならマザーも有名ドコロですよ!別のお話はないんですかぁ?」
衣玖「あとは……あんまり遊んだこと無いけど、グラディウスとか」
留音「めちゃくそ有名じゃねぇか。お前もだいぶ日めくり用のネタ潰しに行ってるぞ……」
衣玖「よしわかった。もう黙りましょう。っていうかここでネタ被っちゃうのは仕方ないわよね?ほとんど趣旨同じなんだから」
留音「まぁそうなんだけど……一応謝っとこうな……明日からは普通にやらせてもらうとして」
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