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2019年9月7日 寝んね中 さいかちゃん劇場・後編

2019年9月7日


衣玖(いく)「あれ?今日は西香(さいか)がなんかやるって言ってなかった?」


真凛(まりん)「あ~、個人技個人技ーって言ってましたよねぇ」


留音(るね)「うん。しらんけど、今部屋ノックしてみたんだけどさ、あいつガチで寝てる」


真凛(まりん)「でも西香さん、たしか眠ることをテーマにするって言ってましたよぉ」


留音(るね)「それ起きること前提でって言ってたんだけどさ、何しても起きねぇの。もうぐっすり。で、なんであたしが起こさにゃいかんのよって思って戻ってきた」


衣玖(いく)「そんなに本気で寝てるの?」


留音(るね)「ガチよガチ。部屋真っ暗だし、スマホの起動画面見ても別にタイマーセットしてるわけじゃなかったし、完全に寝てる」


真凛(まりん)「あ~……西香さんバカだからなぁ……きっと本気で眠ってしまったんですねぇ」


衣玖(いく)「バカだからね……きっと本気で眠ってしまったんだわ」


留音(るね)「本気のバカだからなぁ……」


衣玖(いく)「ということは……楽を出来ると踏んでいて用意していなかった日めくりネタをやらなきゃならないわけね、私達が」


真凛(まりん)「あっ!わたしクリーナーの日やりたいですぅー!お掃除用品のことならおまかせですよぉー☆」


留音(るね)「でもこれ、メガネクリーナーのことみたいだぞ?うち誰もメガネかけないじゃん」


衣玖(いく)「私はたまにかけるわよ」


留音(るね)「お前結構似合ってるのに、普段かけないよな。まぁこの家でメガネ似合わないヤツいなさそうだけど」


真凛(まりん)「うーん、メガネクリーナーは使ったことないですぅ……日めくりネタ広げられないかも……」


 と、ひたすら雑談で日めくりを終わらせた彼女たちの裏で。その数時間後に西香(さいか)は目を覚ました。


西香(さいか)「あむ……何時……あ……寝すぎ……まし……ふぁ」


 西香(さいか)はとぼとぼとベッドを抜け出し、小さくあくびをしてリビングに降りていく。


留音(るね)「おっ、やっと起きたか。もう日めくり終わらせちまったぞ」


西香(さいか)「そうですか。ご苦労ですわ」


真凛(まりん)「あれれ?よかったんですかぁ?西香(さいか)さん、なにかやるって言ってたじゃないですかぁ」


西香(さいか)「あぁ……そうですわね……わたくしの個人技……」


衣玖(いく)「まぁ、また別の日にやることね」


西香(さいか)「それなんですけどね、わたくし思い至ったんですの。……どうしてわたくしがあんなに計画立ててわざわざ"可愛いこと"をしなければならないのかって。こんなに普段から美少女なのに」


衣玖(いく)「あー(めんどくなりそ)」


西香(さいか)「わたくしが一番の美少女であるのですから、わたくしの行動全てが可愛さの定義となってもいいはずなんですのよ、そもそも。だったらわざわざ計画立ててお昼寝して起きて、あまつさえ寝起き姿を披露するなんて。バカみたーいって思ったんですの」


留音(るね)「じゃあお前わざと寝てたの?」


西香(さいか)「当たり前じゃありませんか。眠かったので。昨日はモンハンアイスボーンをわたくしの信者の方のルームに入れてもらって一気にマスターランク18まであげさせて。これでわたくしを置き去りにしたあなた方に追い抜いたでしょ。ふぁ~……」


衣玖(いく)「……ちょっと感心したわ。その心意気やロック」


真凛(まりん)「感心、しますかぁ……?」


西香(さいか)「とにかく、わたくしの可愛さに妥協はありませんわ。個人技はいずれやりましょう。でも自分を発揮するというのはこんなちゃちな計画立ててやるような事じゃありませんわね」


留音(るね)「(……くそっ、ちょっとだけかっこいいと思っちゃったじゃねぇか……)」



 西香(さいか)ちゃんの壮大な個人技、異世界編は頑張って執筆中です。気になった方は五人少女シリーズより異世界のワードがついたものをお選びください。

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