2019年9月5日 計画と実行の日 さいかちゃん劇場・前編
2019年9月5日
みなさんごきげんよう。最美少女の西香ですわ。にわかに昨日、死んだことにされていたような気がします。
今日はどっかの企業が計画と実行の日という記念日を打ち立てているようなので、本日はわたくしの個人技について、まずは計画を打ち立てたいと思いますの。
個人技というのはそうですわね、わたくしが最も可愛い人物として確立するためのソロ活動の事でして……この日めくりシリーズではたまに行われるんですの。今の所やっていないのはわたくしと留音さんだけ……。
あの脳筋女に負けるわけには生きませんから、今日は記念日にも合わせて良い機会です。わたくしが如何にすれば数々のファンアートが集まるような個人技を披露出来るのか。そのベストな計画を考えようではありませんか、というような趣旨の脳内会議ですわ。
そもそもの段階で文字だけなのですから、上手いこと可愛さを表現するためにはエピソードが必要になりますわね。
手っ取り早いのは女の子友達を作ることなのです。キャッキャとやっていれば自然と可愛く見えるという説がありますが、残念ながら世の女性陣はわたくしの可愛さに恐れをなしてなかなかお友達になってはくれません。
日本という国も忙しすぎです。わたくしがちょっとお話して、わたくしを引き立たせるのに丁度いい小ブスさを褒めて差し上げているのに「今はちょっと忙しいので」と、皆さん離れていかれてしまいますし。
だからわたくしも女の子のお友達とキャッキャするようなことは少しハードルが高いんですの。
となれば……わたくしはどうやって可愛さを表現するか。
衣玖「なんか西香が黙り込んでるけど、どうしたの?」
留音「知らない」
真凛「すごい真剣ですねぇ」
衣玖さんは添い寝展開を作り出し、真凛さんは膝枕。仮想の相手を眠らせるというのは一種の安心感とともに敬愛を抱かせるのはなんとなくわかりますわ。でもここを……あえてわたくしが眠っている、というのはどうでしょう。
寝起きのわたくし……ちょうどいい具合に目を覚まし、これまたちょうどいい具合に寝ぼけ眼でうすらおバカなセリフなど言ってみたりする。読者の方は的確に描写されるわたくしの美少女力にノックアウトされ……これですわね……わたくしの個人技は"寝起き"!!
計画が固まってきました……あとはいつ実行するかですが、早速明日は……駄目ですわね。記念日が多すぎますわ。何かしら取り上げる日がある日は回避しませんと……わたくしったら気遣い出来すぎ……。
あっ、7日!いいですわね!クリーナーの日くらいしかないですわ!よし……わたくしの計画は7日に備えて……あとは実行を待つだけですわね!
衣玖「あ、なんか解決したみたい」
真凛「忙しい人ですね~」
留音「あいつが静かだとなんか気になるんだよなぁ……」
明日に続く。