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2020年5月10日 メイドの日

2020年5月10日


聖美(きよみ)「今日はメイドの日だ……メイドさん……」


聖美(きよみ)「はぁぁ~ん……もしもみんなが私のメイドさんになってくれたら……」


 というわけで、今日は考えてみることにしたよ!


真凛(まりん)「おはようございます、聖美(きよみ)お嬢様」


 朝は真凛(まりん)ちゃんがカーテンを開けながら優しく起こしてくれるんだろうなぁ。それで朝ご飯のいい香りが漂ってきて……。


真凛(まりん)「今日の朝食はお嬢様の好きなベーコンエッグと……」


聖美(きよみ)「うーっ、まだ眠いよぉ~!」


真凛(まりん)「あっ、もう、ダメですよお嬢様。起きてくださいっ」


聖美(きよみ)「やだー、まだ寝るの~っ」


 そう言ってごねる私のベッドに来たところを捕まえて。


真凛(まりん)「きゃっ! 聖美(きよみ)お嬢様、またですかぁ~!」


 真凛(まりん)ちゃんの腰に抱きついてほっぺすりすりもきゅもきゅ。なんたって私が雇い主だからね!


真凛(まりん)「うぁああーーー、くすぐったいですよぉー!」


聖美(きよみ)「こうしないと目が覚めないのぉ~っ」


真凛(まりん)「もぉーっ、しょうがないお嬢様ー!」


 それに満足したら起きるんだぁ。


 朝ご飯を食べて、屋敷内を歩いてるとおサボりしてる西香(さいか)ちゃんメイドに会って……。


聖美(きよみ)「あー、西香(さいか)ちゃんまたサボってるー」


西香(さいか)「あらお嬢様。こんなところまで来てお暇なんですの?」


聖美(きよみ)「もぉー。雇ってるんだからしっかりお仕事してくれなきゃダメでしょー」


西香(さいか)「はぁー。働いてあげているのはこちらなんですけどね。それに気づいてしまったんですの」


 西香(さいか)ちゃんメイドさんはダメイドさん。お仕事は全然してくれないんだけど、とにかくメイド服が可愛いんだぁ。


聖美(きよみ)「何に気づいたの?」


西香(さいか)「ほら、お嬢様が課したペナルティ。あっちをこなしてるほうがわたくし楽に稼げていいなと思いまして」


聖美(きよみ)「まっ、悪い子だー。じゃあそんな西香(さいか)ちゃんには今日もバツを与えます!」


西香(さいか)「はいはい。お好きにどうぞお嬢様」


 西香(さいか)ちゃんは働いてくれないんだけど、その代わりに専用のペナルティを持ってるの。それはねー。


聖美(きよみ)「うーん! じゃあ膝枕してー!」


西香(さいか)「はいどうぞ」


 私のわがままをなんでも聞かなきゃならないバツ!


聖美(きよみ)「はぁ……西香(さいか)ちゃんのお腹すりすり……どうしてこんなに細いのぉ?」


西香(さいか)「あんもうくすぐったい。もきゅもきゅしないでくださいます?」


聖美(きよみ)「だめー、バツなんだからー」


西香(さいか)「はぁ……まぁ、座っているだけでたくさんお金がもらえるのはわたくし向きなのですが…‥」


聖美(きよみ)西香(さいか)ちゃん、なでなでしてー。手つないで―。いいにおーい」


西香(さいか)「雇い主が変態じゃなければなおよしなのですけどね……はいよしよし」


 うーん満足! でも私がメイドさんでもいいんだぁ!


聖美(きよみ)「まっ、衣玖(いく)お嬢様ったら、またこんなに散らかしてー」


衣玖(いく)「いいの。片付けるのもしないでいいし」


聖美(きよみ)「もーう。真凛(まりん)メイド長が汚いって困り果ててましたよぉ」


衣玖(いく)「気にし過ぎなのよね。あ、これはゴミ。捨てといて」


 そう言って衣玖(いく)お嬢様は私にエナジードリンクの缶を渡してきました。もうずっと前に飲み終えてたみたいです。


聖美(きよみ)「あの、もしかしてずっとゲームしてるんですか?」


衣玖(いく)「うー。面白くて終わんないの……」


聖美(きよみ)「何時間くらい……?」


衣玖(いく)「えっと……21時間くらい」


聖美(きよみ)「まぁっ! 衣玖(いく)お嬢様! はい、セーブして! 電源きって!」


衣玖(いく)「やだ。まだやる……」


聖美(きよみ)「ダメですよ! お肌も荒れちゃう! せっかくこんな珠肌なのに!」


衣玖(いく)「やだー……まだやるのー……」


聖美(きよみ)「すごい眠そう! 楽しいんだったらなおさら、コンディション良く遊びましょう!」


衣玖(いく)「ぬぬぅ……」


 私の説得を聞いてくれたお嬢様。


聖美(きよみ)「ほら、ベッドに横になってくださいっ。私が眠るまで付き添ってあげますから!」


衣玖(いく)「その必要は無いわ……多分すぐ眠れるから……」


聖美(きよみ)「だーめっ。そう言ってまた始めるかもしれないですし!」


衣玖(いく)「うぅ……なんだかんだで眠かった……おやすみ……」


 そうして疲れ切った衣玖(いく)お嬢様の隣で、頭をナデナデしてあげながら寝顔をじーっと見つめて……すぴすぴ眠ってもじーっと見つめて……眠るタイミングからして熟睡することが多い衣玖(いく)ちゃん。何やっても気づかれないって日が多そう。


 というより衣玖(いく)ちゃんって意外と無防備だから……あ、もちろんお掃除的な意味であって他意はないんだけど!


 存分に撫で回して可愛さを堪能して……でも多分、メイドであっても衣玖(いく)ちゃんは平等に接してくれるんだろうなー。


 留音(るね)ちゃんのメイドさんになっても楽しそうだなぁ。ほら、運動大好きだから……。


聖美(きよみ)「おかえりなさいませ、留音(るね)お嬢様。いい運動になりましたか?」


留音(るね)「おうっ。たっぷり汗かいたからシャワー浴びてくるー」


 なんて時にはすかさず……。


聖美(きよみ)「お嬢様、私がお背中流しますね」


留音(るね)「えー、いいよ別に」


聖美(きよみ)「ダメです。なんといってもメイドなんですから、身の回りのお世話は当然ですっ」


留音(るね)「ったく、しかたねーなー」


 で、一緒にお風呂に入れるでしょ? 合法的に。


聖美(きよみ)「汗かいたらしっかり洗わないといけませんねー」


留音(るね)「背中流してくれるだけでいいよ」


聖美(きよみ)「でもキレイにしないとですのでー」


留音(るね)「うわぁっ、そんなとこいいから!!」


 むふふふっふふふふふ……あぁーメイドさん……美少女とメイドさん……最高の設定だよね。


イリス「今日はファイトの日ってあるわ! これって戦いの日ってことよね……! よぉし二人共、今日こそ奴らに目にもの見せてやるわよ!」


聖美(きよみ)「うん! 負けたら私が五人少女ちゃんたちのメイドになるね!」


イリス「なっ……背水の陣というわけ……でもダメよ聖美(きよみ)聖美(きよみ)にそんなリスクを負わせられない……」


聖美(きよみ)「いいのイリスちゃん。私、なんでもやる覚悟は出来てるから……!」


イリス「聖美(きよみ)……」


アンジー「(聖美(きよみ)ちゃん……?)」

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― 新着の感想 ―
[一言] イリスちゃんは揺るぎませんね。 聖美ちゃんはずっと迷走中で、これも揺るがないwww
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