2020年4月29日【ゲーム実況】 屍肉の日
2020年4月29日
衣玖「ゾンビってなんであんなに心ときめくのかしらね……」
ため息まじりに遠くを見ながら、衣玖は突然そんな話を始めた。
留音「唐突だな……」
衣玖「なんせ今日は屍肉の日。ゾンビに纏わる話をゆっくりする日よ」
真凛「そんな記念日まであるんですかぁ!」
衣玖「無いわ。今作ったの。でもぴったりだからやりましょう」
留音「なんだかんだであたしもゾンビものは結構好きだなー」
衣玖「ゾンビはね、凡庸なパニックホラーになってしまうものも多いけど、全ての娯楽要素を集約できる神のコンテンツなのよ」
留音「最近じゃ恋愛もするからなぁ、ゾンビと。しかも普通にいい話だったし……」
衣玖「私はなるべく食べられてふっ飛ばしてがある方が好きなんだけどね。でもゾンビが出てくるだけで要素はグッと色濃くなるわよね。目に見える災害みたいな感じで受け取る側のエクスペリエンスに響くの」
真凛「そうだっ! 知ってるかなぁ。前にどこかで見たんですけどぉ、ゾンビさんにむしゃむしゃ食べられる人間ってほら、すぐに死ねないじゃないですかぁ」
衣玖「そうね。喉元とかすぐいかれるタイプとかならそこそこ早いだろうけど」
留音「美少女モノに残った良心として『こわーい』って言っとくべきかな?」
真凛「怖い話じゃないですよぉ。ただ食べられてる方って結構気持ち良いらしいってだけの話です~」
留音「いや普通に怖いわ。そうなの? 食べられてるのに?」
衣玖「流石に実証出来ないからわからないけど、脳内が快楽を感じる物を分泌するらしいわね。恐怖と痛みはあるけど気持ちいいっていう状態で、何が起きてるのかわからなくなるって話。防衛反応の一つよね」
留音「聞きたくなかったな……そういうナマナマしい話じゃなくてさ、もっとちゃんとゾンビの話をしよう。衣玖ってゾンビにハマったきっかけってなんだったんだ?」
衣玖「テレビのロードショーのゾンビものね。デザインが好きだったし、たまたま見たゾンビ映画が面白かったっていうのが大きいかも。友情で危機を乗り越えて、でも噛まれた時点で死のカウントダウンが始まるでしょ? それまでどう過ごすかとか、最後の瞬間にゾンビになってしまう人間がどういう行動を取るのかとか、そういうのをいろんな形で表現してくれるから飽きないしね」
真凛「結構スカッとしますしね~。悪役は銃で主人公に倒されるよりもたくさんのゾンビさんに食べられちゃうほうが好きです^^」
衣玖「超わかるわ。単なる置き去りという選択肢もすごく残酷になる世界観が壮絶でいいのよ。日常の場面を舞台にして、価値観の順位が入れ替わる事とか、非日常的を体験する映画やゲームの世界ではすごく臨場感が出るもんね」
留音「あたしは……最初にゾンビ知ったのはゲームからだったなぁ。ちっこい頃に見せられてトラウマになって……」
衣玖「トラウマだったの? 今じゃ嬉々としてショットガンぶっ放してるじゃない」
留音「本当にちっこい頃だからな。夜寝る前に外から酒飲みおっさんのうめき声とか聞こえたら泣いてたし……でも衣玖が中学校くらいでもうゾンビのゲーム普通にクリアしてただろ?」
衣玖「してたわね」
留音「あれ横で見てて……んでやってみたら面白いし、そっから映画見てもやっぱり面白いし、いつの間にかトラウマどころか好きになってた」
真凛「成長しましたね^^」
留音「むしろゾンビモノで怖いのって、人間の方だしな」
衣玖「そこがまたドラマなのよね……ゾンビものなのにほとんど人間しか映さない作品なんかもあるし、やっぱりエンタメとして優秀だわ」
真凛「と、いうわけで、そんな衣玖さんとわたしがプレイしたゾンビゲームの実況風動画がアップロードされるので、皆さんお楽しみに~!」
留音「宣伝だったの……」
というわけで、バイオハザード実況プレイしてみた美少女二人。
https://www.youtube.com/watch?v=x6Dg7HWNIqc&feature=youtu.be




