表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
303/414

2020年4月26日 よい風呂の日

2020年4月26日


聖美(きよみ)「もう我慢できないの……お願い、そこをどいて」


 夕暮れ時、河原にミニーズの三人はいた。構図はいつかのときと同じ、聖美(きよみ)対アンジーとイリス。


アンジー「ダメだよ聖美(きよみ)ちゃん。そんなの良くない……」


イリス「そうよ聖美(きよみ)……! どうしてなの? どうしてそこまで本気になって……」


聖美(きよみ)「二人こそわからないよ……! なんでそうまでして私を止めようとするの!? 私はただ、今日はよい風呂の日だからみんなとお風呂に入りたいって言っただけ!」


アンジー「でも!! 聖美(きよみ)ちゃん、さっき言ったよ! 上も下も前も後ろも全部洗ってあげたいって!! そういう感じは良くないよ!!」


聖美(きよみ)「そんなの普通だよ! お風呂に入ったら全部洗うでしょ!?」


イリス「聖美(きよみ)がやる必要はないのよ!!」


聖美(きよみ)「嫌だ!!! 五人少女ちゃんの身体は私が洗う!!!!」


 河原を遠巻きにして見ている夜ご飯の買い出しに出ていた親子が、見てはいけませんと足早に立ち去っていく。


アンジー「最大の譲歩でも、お背中お流しします、だよ……聖美(きよみ)ちゃん……!」


聖美(きよみ)「嫌だ……! 私は隅から隅まで洗ってあげるんだ……! 全部キレイにする! 舐めても汚くないくらいに!!」


イリス「もうやめてぇ聖美(きよみ)ぃ!! あたしはそんなあなたを見たくない!!」


 イリスは涙目になりながら聖美(きよみ)に叫んでいる。


聖美(きよみ)「でも……だってよい風呂の日なんだもん! 今日くらい一緒にお風呂に入るわがままを言わせてよ!」


アンジー「そこまではいいんだよっ? でも聖美(きよみ)ちゃんはその先が過激なの!」


聖美(きよみ)「そんな事無い! 私はっ……お疲れの皆に身体を洗っていいお風呂に浸かってもらいながら身体をマッサージしてあげるつもりで……」


イリス「じゃあその鼻血は何なの!?」


聖美(きよみ)「うっ! これは……っ」


アンジー「聖美(きよみ)ちゃん……その鼻血がやましい事を考えてる証拠だよ……」


聖美(きよみ)「ちがっ……私は……健全にマッサージを……」


イリス「純粋なマッサージならね……聖美(きよみ)、お風呂に入る必要はないのよ」


聖美(きよみ)「うぅっ……!」


アンジー「ごめんね聖美(きよみ)ちゃん……君を逮捕する。五人少女ちゃんは全年齢対象なんだ……君の思想は危険すぎるんだ……大丈夫、今日が終わればきっと君も元に戻るから……」


聖美(きよみ)「やだぁ……っ! みたいの……どうしても五人少女ちゃんのお風呂シーンがっ……ひっぐ、ひっぐ、見たかったのぉ~! うわぁぁぁぁぁぁん」


イリス「……ごめんね聖美(きよみ)。でも、足りないかも知れないけど……聖美(きよみ)が望むなら、私もアンジーも一緒にお風呂に入ってあげる。それで我慢してくれない……?」


アンジー「えっ」


聖美(きよみ)「ぐすっ……イリスちゃん……」


イリス「身体を洗ってくれてもいい。もちろん前も下もダメだけど……あたしの背中、流してくれる……?」


聖美(きよみ)「イリスちゃぁん……ごめん、ごめんねっ……そんな事を言わせて……っ、私が……変なことを言ったばっかりに……!」


イリス「いいのよ聖美(きよみ)……! 友達だもん、そういうところも好きだから……!」


アンジー「い、いい話だな~……」


イリス「ほら、アンジーも悪い話じゃないって言ってくれてる。二人でアンジーの背中、流してあげましょう」


アンジー「エッ!?」


聖美(きよみ)「うん……うんっ。二人でアンジーちゃんのこと、いっぱいキレイにしようね……」


アンジー「そ、それはダメ……(もっとひどい展開になるー!!!)」


――――――――――


 一方、五人少女は別にみんなでお風呂に入ったりはしていない。


 構図としては、四角い卓を四人でそれぞれの辺から囲み、その後ろに西香(さいか)が立っている。どうやら四人用のテーブルゲームをプレイしているようだ。西香(さいか)を抜いて。


西香(さいか)「ちょっと皆さん」


真凛(まりん)「……あっ、チーです」


西香(さいか)「あのですね」


留音(るね)「えー、わかんねー……とりあえず文字は難しいんだよな。西切ろ」


西香(さいか)「真っ先に西を切らないでください」


あの子「(。>ㅅ<。)」


西香(さいか)「あぁ、あなたはいいんですの。続けなさって」


衣玖(いく)「はい。それロン。メンタンピンドラドラで満貫ね」


西香(さいか)「ねぇ~! どうしてわたくしを省いて麻雀で遊ぶんですのー!」


真凛(まりん)「だってこれ四人用のゲームですし……」


西香(さいか)「このスネ夫!」


衣玖(いく)「負け抜けで回してもいいけど……」


西香(さいか)「そうしましょう」


留音(るね)「でもお前、ルール知らないって言ってたじゃん」


西香(さいか)「だからってわたくしをハブらないでください! わたくしもこの子とゲームしたいんですの!」


あの子「(•'-'•)و✧」


 今日は4にんで26(つる)む、オンライン麻雀の日なんだそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 聖美ちゃんのお風呂洗いシリーズをXで読みたい気がしますw 二人でアンジー洗ったらまさに◯ダルトビデオになってしまいます。 西香ちゃん、最初はゲームで麻雀覚えればどうかな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ