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2020年4月18日 よいお肌の日

2020年4月18日


 アロマの香りと、しっとりとしたバラードが流れるその空間。ゆったりとした広さのあるここの名前は「エステサロン・KIYOMI」。


 美少女専用のエステサロンで、お肌の記念日に開かれる特別なサロンである。ここを利用出来るのは美少女のみなのである。


留音(るね)「お、おじゃましまーす……」


スタッフのアンジー「いらっしゃいませ~」


留音(るね)「あ、あのぉ、あたしこういうところ初めてで……一応招待状は貰って来たんですけど……」


アンジー「はい、留音(るね)さんですね。お待ちしておりました。それでは今日は特別プランということですね」


留音(るね)「は、はい。すいません、こんなにおしゃれなとこ慣れてなくて」


アンジー「大丈夫ですよ♡ それじゃあこちらの着替えををお渡ししますので、着替えが終わりましたらエステルームの方へお進みください。それからは担当の者がお相手いたしますので」


 今日のお客さんの一人、留音(るね)がおずおずと入店した。それから更衣室で水着のような薄着に着替えてもらうと、エステ用のルームへと通された。やはり心地よい香りが漂っている。


留音(るね)「あ、よ、よろしくお願いします」


聖美(きよみ)留音(るね)さんですね。代表のKIYOMIです。ではこちらのベッドに横になってくださいね」


 言われた通りにベッドにうつ伏せになる留音(るね)。背中越しに着衣を外されていく感覚が留音(るね)には新しいというか、体験したことがないドキドキのものだった。


 聖美(きよみ)は手慣れたようにオイルを使って留音(るね)の背中に触れ始めた。


聖美(きよみ)「お客さん、とってもいい体をしてらっしゃいますね。何かスポーツをされてるんですか?」


留音(るね)「え、あ、はい。格闘技とか……」


聖美(きよみ)「なるほどぉー。それじゃあ色んな筋肉使いますよね。ちょっとほぐしていきますよ~(すべすべすべすべすべすべ)」


 プロのエステティシャンである聖美(きよみ)留音(るね)の身体に指を這わせ、指圧で筋肉の緊張を解いていった。それからリンパに沿って圧を加えていく。


聖美(きよみ)「こうやってマッサージすることでね、お肌への循環がよくなって、老廃物もたくさん出ていきますし、すごくきれいになりますからね~(もみもみもみもみもみ)」


留音(るね)「あっ……結構強いんですね。あたしこういうの初めてで……」


聖美(きよみ)「普通の場所じゃ結構値段しますもんねー」


留音(るね)「そうだ、すごいですよねここ。招待状あれば無料だなんて」


聖美(きよみ)「えぇまぁ。でもなんというか、私が選んだお客さんしか入れないようになっていますから、せいぜい1日に2、3人なんですよ」


留音(るね)「へぁー。でもどうしてあたしだったんですか?」


聖美(きよみ)「美少女だからですよ」


留音(るね)「えへへ、いやぁ照れるなぁ」


聖美(きよみ)「それじゃあ留音(るね)さん、ちょっと別のオイル垂らしていきますね~。伸ばしていくのでくすぐったいかもしれません~」


留音(るね)「あ、はい……んっ(わっ……そんなところまで)」


 留音(るね)からは見えていないが、聖美(きよみ)はゴクリと生唾を飲み込みながら際どい場所に指を滑らせている。


聖美(きよみ)「(エステ初めての美少女はこんなところまで擦っても我慢してくれるから最高……)」


留音(るね)「(なんか手付きがやらしいような……鼻息も荒いような気がするけど気のせいか……? いやでも結構力作業だし疲れるんだろうな……結構気持ちいいし……)」


聖美(きよみ)「お客さん、もっとキレイになりますからね~」


留音(るね)「あ、ありがとうございます……(ぴくっ)」


聖美(きよみ)「(……どこまで行けるかな……じゅるり)」


 留音(るね)はなんとなく高級なエステを体験したという満足感と塗られた保湿オイルで肌が良くなったような気がして帰るのだった。


 一方、聖美(きよみ)の肌もなんらかの効果でテッカテカなのである


聖美(きよみ)「(んふふ……こうやって何も知らない美少女を心ゆくまで撫で回すことで溢れ出る女性ホルモンのおかげで私の肌が潤っちゃう♡)」


 みんなによい肌の日。


――――――――――――


~もしも手違いでイリスが呼ばれていたら~


イリス「(エステ体験なんて初めてだけど……せっかく招待状届いたから来ちゃった。店の名前KIYOMIってなってたけど……)」


 というわけで招待されていたイリス。なお年齢や状況などの設定はパラレル中のパラレルとする。


聖美(きよみ)「いらっしゃいませ。今日のたんと……え! イリスちゃん!?」


イリス「うわぁっ! 聖美(きよみ)!? ここで働いてたの!?」


聖美(きよみ)「う、うん……」


 どうして、なんで、と戸惑う聖美(きよみ)。同時にイリスも、だいぶ薄着をしている自分が恥ずかしくなって肌を隠すように腕を前に持ってきている。


イリス「ご、ごめん。変な感じよね……か、帰ろうかな……」


 イリスはそそくさと退室しようと席を立つのだが。


聖美(きよみ)「あっ、で、でもせっかく来てくれたし……」


 そう引き止めた聖美(きよみ)。だが言った後で「引き止めないほうが良かったか?」と自問する。


聖美(きよみ)「い、いいオイルあるから……使ってく……?」


イリス「そういうのよくわかんないけど……聖美(きよみ)が言うなら……」


 聖美(きよみ)は部屋の中央にあるベッドにイリスを寝かせる。いつもならすんなり外せる着衣を外す手を少し震わせて、いつもより少し多めにオイルを使ってイリスの肌に触れた。


イリス「ひゃんっ……」


聖美(きよみ)「わっ! ご、ごめん!」


イリス「ご、ごめん、こっちも……くすぐったくて……」


聖美(きよみ)「そ、そうだよね、気をつけるねっ……」


イリス「あ、あたしも……」


 イリスも聖美(きよみ)も顔を合わせないでそう喋っているが、何故なら二人共赤面しているからなのだ。


イリス「(友達にほぼ全裸で身体を触られているって……どういう状況なの……は、恥ずかしい~……)」


聖美(きよみ)「(ほぼ全裸の友達が目の前にいる……。知ってたつもりだけど……イリスちゃんの肌もキレイ……腰も細くて……って! バカバカバカ! いつも同じ部屋で寝てる人に何考えてるのっ……)」


 というIF。

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― 新着の感想 ―
[一言] 趣味と実益と言うか、ほぼ趣味。 さすがにアンジーに招待状が届くネタはなかったですね。
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