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2020年4月2日 アニメドラちゃん放送開始の日 みんなの~~えもんシリーズ

2020年4月2日


 イリえもん編


きよ太「はぁ~……」


イリえもん「どうしたの、きよ太くぅん」


きよ太「外を見てよ、この嵐……これじゃあみんなの家に遊びに行けないよぉ~!」


 まんまるメガネのきよ太くんは窓の向こうを見つめながらそう言いました。外ではごうごうと風が吹き、バシャバシャと雨が窓を打ち付けています。


イリえもん「きよ太くんは本当に友達が好きなんだね。よぅしわかった。このあたしが解決してあげる」


 そう言ってイリえもんは、お腹に付けたポケットから杖を取り出します。そうしてふすまの扉に念じながら杖を振りました。


イリえもん「"転送魔法付与(どこでもいけるドアになるやつ)"~!」


 ふすまはピンク色に変わり、なにやら雰囲気が変わります。


イリえもん「さぁきよ太くん、これでその扉からどこへでも行けるようになったから、行きたい場所を念じながら扉を開いてみて」


きよ太「ありがとうイリえもん! こんな便利な魔法があったんだね!」


 きよ太くんは目を瞑り、むむむと念じてそのふすまを開けました。するとそこには……。


るねかちゃん「きゃー! きよ太さんのえっちー!」


 なんとそこにはるねかちゃん! しかも真っ裸でシャワー中でした!


イリえもん「わぁっ!? ちょちょちょ、る、るねか!?」


 イリえもんは目を隠しながら顔を背けます。が。


きよ太「あーごめん!!」


るねかちゃん「はやくしめて! ……しめっ……」


 きよ太くんはお風呂場に入り込んでいき、扉の向こう側に立って、イリえもんに「ありがとね~」と笑顔で手を振りながら扉を閉めていきました。


るねかちゃん「……なんではいってくる!? きよ太さんのドえっちー!」


 事案になりました。PTAでも問題になったようです。


―――――――――――


 留音(るね)えもん編


いく太「留音(るね)えも~~ん!」


留音(るね)えもん「どうしたんだい、いく太くぅん」


いく太「ジャイリスがいじめるんだ~! 僕は弱いくせに留音(るね)えもんがいるだけで生意気だぞってぇ~!」


留音(るね)えもん「ほぉ……そいつはいけないねぇ……ならばわからせてやらないとな……この拳でさぁ!」


 留音(るね)えもんはなんでも力で解決するパワータイプでした。


―――――――――――


衣玖(いく)えもん編


サイアン「い、衣玖(いく)えもんさん! なにかあるんでしょう!? このピンチを打開できる道具が!」


るね太「うわわわ~! もうだめだぁ~!」


 大変! みんなが劇場版級のしゃれにならない大ピンチを迎えています! この状態を覆せるのは衣玖(いく)えもんの秘密発明品だけ!


衣玖(いく)えもん「任せて! う~! あれでもないこれでもないあれでもないこれでもないあれでもないこれでもない……!」


 衣玖(いく)えもんは四次元接続式亜空間収納装置、通称ポケットから、様々な秘密道具をぽいぽいと出しまくっています。ポテチの開けられた袋、なんだかよくわからない本、32MBメモリーカード、インスタントラーメンの食べた後のカップ、どこにでもドア、スマホの説明書、本の間に入ってる宣伝の紙、少し昔の携帯ゲーム機の保護カバー。


衣玖(いく)えもん「あれでもない、これでもない……どこ!?」


るね太「はやくぅー!!」


衣玖(いく)えもん「だってこの中ごちゃごちゃなんだもん! 誰、こんなにしたのは!?」


まりか「普段からきちんと整理整頓してないせいですぅ~!」


 四次元なのにどうしてこういうことになるのでしょう。それだけ衣玖(いく)えもんのポケットの中にはよくわからないものがたくさん詰まっているのでした。


 でも結局なんとかなったようです。


――――――――――


 真凛(まりん)えもん編


真凛(まりん)えもん「きぃいいやあああああああああああ!!」


 家中に真凛(まりん)えもんの悲鳴が響き渡りました。一体なにがあったのでしょうか? さい太君が二階の自室から駆け下りて、真凛(まりん)えもんのいるキッチンへと向かいました。


さい太「一体どうしたの! 真凛(まりん)えもんさん!」


 さい太くんは青くなっている真凛(まりん)えもんにそう訪ねると、真凛(まりん)えもんは震えながら言いました。


真凛(まりん)えもん「でッ、出た……ぃヤツが……!!」


さい太「や、ヤツって……」


 そうして真凛(まりん)えもんはすごい形相で、鼻息をフシューフシューと荒くして言います。


真凛(まりん)えもん「ねず、ねずみーーっ!!」


さい太「……なんだ……驚かせないでくださいな、真凛(まりん)えもんさん……」


真凛(まりん)えもん「フシュー……許せない……許せません……!」


 真凛(まりん)えもんはポケットを漁り、うつろな目でこう呟いています。


真凛(まりん)えもん「地球破壊爆弾……地球破壊爆弾……」


 それから、あることに気が付きました。


真凛(まりん)えもん「あそうだ……道具なんて必要ないんでした……ネズミがキッチンに出るような世界なんていらない……」


 真凛(まりん)えもんはなんでも叶えられるのです。惑星だって作れてしまうので、地球破壊もお手の物でした。


―――――――――――


 あの子えもん編


 あの子えもんという子がいました。


 その子は一体どこからやってきたのかわかりません。でも一つわかっていることは、あんな夢こんな夢いっぱいあるけど、みんなみんなみんな叶えてくれるということ。


 誰かが空を自由に飛びたいなと言ったら。


 素敵だね。そう言われて、とても言い表せないような眩しい微笑みを向けられます。それはもう空を飛んでしまうかのような気持ちになるのです。いやきっと、もしかしたら空を飛ぶよりも素晴らしい事かもしれません。


 誰かが世界旅行に行きたいなと言ったら。


 楽しそうだね。彼女の笑顔にそう言われて気づくのです。世界を回る事、それは楽しいかもしれない。でももしかして、本当に楽しいこと、幸せなことっていうのはそんなに大それた事をしなくてもいいんじゃないかって。


 例えば誰かと一緒にいる事。誰かと話したり一緒にご飯を食べたり。場所ってもしかして、大した意味もないのかもしれない。


 それはきっと、愛という言葉が生み出す本当の気持ち。道具なんかなくたっていいのです。


 それに気づかせてくれる人、それがあの子えもん。


 だからみんながとっても大好き、あの子えもん。

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― 新着の感想 ―
[一言] 留音えもんというより、留音ャイアンですねー。 衣玖ちゃんが一番原作に近いかな。
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