2020年3月28日 三ツ矢さんちのサイダーでも飲んで長編について雑談
2020年3月28日
衣玖「今日はもう休みたいわ」
留音「唐突だな……まぁわかるけど」
真凛「大変な長編が出来てしまいましたからね……サイダーどうぞぉ」
西香「まさか日めくりで割とシリアス目なお話をするとは思いませんでしたわよ」
ふぅ、といつもの家で息をつく五人たち。もう今日は動きがないのか、机にデロンと溶けるように座って今日の記念日的に三ツ矢さんちのサイダーをコップに注いでそれを飲みながら団欒気分らしい。
衣玖「でも新しいアプローチだったわね。いつも自由にやってるけど、たまにはこうして王道とシリアスっぽい空気を使うのも面白いわ」
留音「まさか闇落ち、悪堕ち出来るとは思わなかったよな。殺意の波動に目覚めた感じだったのかな?」
衣玖「黒化して目が赤く光ってたんでしょ。某聖杯みたいな感じだったんじゃない?」
西香「あれめちゃんこ印象悪かったですわ。イキリオタクとかそんな感じのたちの悪いパリピでした」
衣玖「黒イメージに赤のエッセンス、不気味な笑い。かっこよさの宝庫じゃない。パリピじゃないし」
留音「って言っても、西香のはなんか違ったぞ。どっちかというといつもの感じで……」
真凛「メインとなる部から西香さんの存在がカットされたのもそのせいでしょうねぇ……存在がふざけてるせいで……」
西香「失ィッ敬な。わたくしはいつだって真面目ですわ。そうではなく、あなた方の弱さが露呈した話でしょう。わたくしはいついかなる時でもわたくし。そういう事ですわ」
衣玖「……しかしまぁ、私一人が乗っ取られるだけで宇宙が崩壊するっていうストーリーラインは良かったわね。たしかに最高の頭脳がジャックされたら終わりだわ」
留音「いやいや、お前IFの方でみっともなくやられてたじゃん。一番弱かったから最初に取りつかれたわけだし、あたしが最初に見つけてたら避けてたね。いくら頭脳最高でも窮地を打破出来る力がないとダメってことだ」
真凛「わたしも最初に見つけてたら一瞬で消してたと思うなぁ^^」
衣玖「……だって夜だったし、暗い中で黒いのがいてもあんまりわかんないし……」
留音「寄生された後もさ、あたしなんて敵キャラとしても超魅力的だったじゃん」
衣玖「その話をするなら私だってそうでしょ? 敵のために万全の防御装置を作ってしまう感じ。敵にしたらこれほど厄介なのかって」
真凛「敵キャラとしてかぁ。そういう意味ならわたしは力が発揮できなかったなー。まぁ擬態虫さんは壊すことではなく支配が目的だからわたしの力は制御するだけで満足してたんでしょうけど……」
西香「まぁ真凛さんが本気出せばそれこそ崩壊ですからね」
真凛「うーん、多分パパとママに止められると思うのでそう簡単には行かないですけどね」
留音「でもそう考えると……あたしらって誰か一人でも乗っ取られたら終わりだな……西香以外」
衣玖「いや、ルーだけならまだなんとかなるでしょ。真凛が正常なら次元幽閉できるし、私が無事なら元に戻す装置を作るわ。一番乗っ取られてまずいのはやっぱり私」
真凛「いやいや、衣玖さん一人が悪者になってもアンジーさん一人でなんとかなるレベルですよぉ? 一番怖いのは私じゃないかなぁ。本気出せば誰も敵いませんから^^」
留音「いやいやいや、あたしの速さ見てないの? 衣玖の装置とか発動より早く壊すし。真凛の幽閉だって、あれイリスが防いでなきゃ避けてたからな、言っとくけど」
西香「はぁあくだらない。皆さん今どんな話してるかわかってますの? その話、自分が強い談義しているようでいてメンタルクソザコ話ですからね。乗っ取られるなんてそもそもよわよわです。わたくしのように乗っ取り返せば最初から何の問題もありませんの」
真凛・留音・衣玖「(少し反省して黙る)」
こんな空気の時は三ツ矢さんのところのサイダーが美味しいのだ。記念日的に。
衣玖「……しかしミニーズが良かったわ。また新しい魅力が出てきたわね」
留音「最強の三人を相手に友情で戦って見事に勝利だもんな。王道展開として大正解だったんじゃないか?」
真凛「イリスさんのテンプレ力が活かされたってところでしょうか^^」
衣玖「魔法もかっこよかったなぁ……最後の必殺魔法がセリフになっちゃうの、私大好き。テイルズみたいよね」
西香「話変えようとしてますけど、あなたたち普通に悪い事してましたからね。わたくしそういう追求はしっかりするタイプですの。イリスさん、まさか蹴られるとは思っていなかったでしょうね」
留音「いや……ひと繋がりのストーリーラインとして話さないでもらえるか……? 全部パラレルっぽい世界でやってるんだから……」
衣玖「あれはたしかにひどいと思った。真凛だってツバ吐いてたわよね」
真凛「だ、だって操られてたんですもん~……」
西香「まっ、どんな世界であれわたくしが最も正常であるということが証明されましたね。多分わたくし一人でも擬態虫を従え、事件を解決していたに違いありませんわ」
留音「くそぉ……このマウントに勝てる実績が無い……最後かっこよかったんだからいいんじゃんかよぉ」
衣玖「実際番外の方では西香一人で良いとこまで行ってたのがね……」
真凛「まぁ、あの……わたしたちは楽しかったですよねっ、長編……っ。なんの記念日だったんでしょう……?^^;」
留音「野球で史上初、代打で逆転サヨナラ満塁ホームランが打たれた日なんだって」
衣玖「本当の打者とは違う人による超逆転劇の日ってところね。ミニーズも逆転勝利だし、配役バッチリじゃない」
真凛「諦めなければ何があるかわからない、そんな日でしたね☆」
西香「そうやっていい感じに話を変えようとしていますけど、あなたがたは悪いことをして、わたくしは強かった。この事実は変えられませんからね。わたくしの心労に対する誠意があってもいいと思うのですが」
衣玖「……ちなみに明日からは元の日めくりに戻るわよ。長編は疲れるわ」
真凛「楽しかったですけどね^^」
西香「読者のみなさーん! 騙されないでくださいね! 真のヒロイン足り得るのはこのわたくし! わたくしのみだと証明されたんですからね~! ファンアートを送るべきはこのわたくしただ一人、ですわよー!」
留音「たまにだけど……西香に本当に勝てない気がすることがある」
真凛&衣玖「(わかる……)」
少し落ち込んだときにはサイダーの爽快感が効く。今日はここ数日記念日をやっていなかったためどう取り上げれば良いのか迷った結果、まるでステマのようになってしまった三ツ矢さんちのサイダーの記念日。




