2020年2月27日 ポケモンデイ
2020年2月27日
衣玖「今日はポケモンデイっていうんだけど……すごいのよこの記念日、ほんの1ヶ月前に制定されたばかりの出来たてほやほや記念日なの。文化そのものはポケモンファンの中では共通認識のように存在していたみたいなんだけど」
真凛「わぁっ、ポケモンの日ですかぁ☆ でもどうして今日なんですかぁ?」
衣玖「1作目である赤と緑の発売が1996年の今日だったんだって」
西香「……(視線をそらす)」
留音「ん、どうした西香?」
西香「……こほん。よいですか皆さん、美少女的にはですね、ポケモンの話題は気をつけて取り組まなくてはなりませんの。どうしてかおわかりですか?」
真凛「強大な権力に目をつけられないためですかぁ?」
西香「もちろんそれもありますが、そうではありません」
衣玖「ポケモンの話をすると年代が割れる、という話があるそうよね」
西香「そのとおり。わたくしたちは美少女ですわ。それがやれブラックだのエメラルドだのムーンだの……うっかり一番遊んだポケモンを話してしまうと美少女力の変動があるかもしれませんわ」
留音「まぁ20年以上続いてるコンテンツだもんなぁ」
衣玖「別に何歳でもいいけどね。でポケモンデイなんだけど、ポケモンセンター公式ページにポケモン性格診断っていうのがあるの。私マルマインだったんだけどね。みんなもちょっとやってみない?」
留音「へぇー、性格診断……自分の性格に似たポケモンが出るってことか?」
衣玖「簡単に言えばそういうこと。私は内に秘めたエネルギーがマルマインに重なったみたいね」
西香「自爆するのが取り柄のめちゃくちゃ弱そうなポケモンじゃありませんの」
留音「面白そうだな。あたしもやってみよう」
というわけで、今日はそんな雑談回。
留音「あたしはなんだろ、キュウコンとかギャロップがいいなぁ」
この診断では16の質問によって答えが導き出される。みんなはわいわいがやがや、ここはこうじゃないか? いいやこっちでしょ。なんて進めた留音が出したのは。
留音「……カイリュー! おぉ、なんかいいとこ出た気がする……」
聞き上手な相談役で、仲間を大切にする、なんて書かれていた。
真凛「わぁ、なんかわかるかもしれませんねぇ。おもしろ~い☆ 次はわたしがやりまぁす♪」
”人からやさしいと言われる”……はい。質問にはそうやって答えていくのだが、ふと。
衣玖「自分自身でやってるときも思ったんだけど、こういう質問ってすごく曖昧で嫌になるのよね。考え出すときりないからぱっとなるべく反応だけで押すようにしてるけど……」
真凛は確かに基本的に優しい。でも掃除しろ、片付けろ、でなきゃ潰すぞ、みたいに怖いときもある。そんな事を思い出しながら衣玖は言ったのだが。
留音「考えすぎじゃね?」
それをどう考えるかというのもまた性格ということである。
真凛「そうですよぉっ。……あっ、出ました! カビゴン……!?」
真凛に出たのは眠ることが得意なカビゴン。ただテキストには「我道を行くマイペースタイプ。スロースターターだが全力を出した時は誰にも負けない」と書かれていた。一同なるほどである。
西香「ぶっふ、カビゴン……! カビゴンって! 随分とまぁぐうたらなポケモンが出ましたわね!」
衣玖「でも確かに強いからね」
西香「ではわたくしですわね! まぁわたくしの愛らしさから言ってピカチュウかイーブイといったところでしょうけど。どちらも主人公格のポケモンですから?」
続いて西香だ。”事前の準備はしっかりする”……はい。
留音「おい、マジで言ってる?」
衣玖「大抵その場しのぎじゃない」
西香「でも困ったことはありませんわ。わたくし、そうなった時に自分で準備したりしなくていいように周りの人間を準備してるんですの。ですからここは【はい】で合ってますわ」
真凛「もう信憑性が……」
続いて”深く考えることが好きだと思う”……はい。
留音「マージで言ってる!?」
西香「わたくしほど思慮深い人間がいますか。わたくしは常にわたくしが幸せになれる道を考えているのです」
衣玖「ほら、こういうところよ、性格診断ってこういうところよ」
”人のためになることなら何でも出来る”……はい。
留音「もうだめだこれ」
西香「何故ですか。人、つまり自分も含まれますわよね? 自分のためにはなんだって出来ますわ」
衣玖「たにんって書いて人と読んでるのよ、こういうのは」
西香「同じことですわ。わたくしはわたくしのために誰かにお願いをするのは得意ですの。相手の方もわたくしのためにお願いを聞くのはとっても嬉しいはずでしょう。ほら、ギブアンドテイクで世のため人のためですわ」
他にももう絶対違うだろ、という解答を重ねていく西香。結局出たポケモンは……
西香「あら……えーわたくしもカビゴン~……?」
真凛「ヤダ!!!!!」
真凛、裏声混じりの小さな絶叫であった。
留音「安心しろ、真凛絶対違うから」
ということで、最後にあの子もやってみたところ、ラプラス……賢くて優しいが自分からはあまり周りに干渉しない、相手の尊重と調和を重んじる、なんて出てきたようである。
留音「奥ゆかしさだよな……」
衣玖「本当に優しいしね……」
真凛「賢いですしね~……」
西香「わたくしの事を尊重してもくださいますわ……」
あの子「(๑º º๑)」
留音「ただ伝説のポケモンじゃないとなぁ」
衣玖「可愛さと神秘性から言ってミュウであるべきよね」
ちなみに、あとで西香を抜いたメンバーで、もう一度、西香を想像してやってみた。人からやさしいと言われるか……いいえ。人のためになんでもできるか……いいえ。などなど。
でも結局出てきたのが。
留音「クッソ……なんでイーブイなんだよ……」
衣玖「本当にイーブイが出てくるとは……」
真凛「コイキングくらいが良かったのにぃ……」
衣玖「そもそもたった16問で性格なんて……」
留音「それはやめとけっ! もう見なかったことにしよう、これはただの遊びだから……」
西香はイーブイだった。今日は世界的コンテンツ、ポケモン記念日ポケモンデイ。知らない人も、離れてしまった人も、今も好きな人も。
診断サイト
https://www.pokemon.co.jp/corporate/job/pokemoncenter/special/




