2020年2月14日(ショート) バレンタインデー ミニーズも一緒
2020年 2月14日
イリス「ちょっと……なんなのよ前の部の【イベント:バレンタインデー】ってのは?!」
聖美「私達出てない~><」
アンジー「ボク達だって可愛いチョコ頑張って作ったのにー!」
抗議に来たミニーズ。バレンタインといえば何かしらすればそこそこに可愛い感じが出るイベントなのだ。だからそれに参加出来ないのは痛手なのである。
留音「しょうがねーだろ、あたしたちは真の美少女なんだから」
西香「その通りですわ。友チョコでは可愛さは半減ですもの」
衣玖「でも私達、一昨日にはチョコ作ってたのよね。一応ちゃんと用意してあるんだけど」
真凛「そうですよぉ! ミニーズの皆さんも用意してくれたんですし、みんなでチョコパーティしましょー!」
あの子「ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ♡‧₊˚」
真凛はぱぱぱっと先日作ったガトーショコラを用意した。ミニーズたちもワイワイしながらお皿を借りて並べだしている。衣玖や留音も先日のトリュフチョコらしきものを取り出してコロコロ並べる。
アンジー「西香ちゃんは無いの?」
西香「……まさかこういう形式になるとは考えていませんでしたからね。……仕方がありません。真凛さん、お鍋出してくださる?」
真凛「えー、今から作るんですかぁ……?」
西香「すぐですわよ」
西香は用意された鍋に牛乳や生クリームを入れて、そこに予め買っていた5円チョコを投入して適当にヘラでぐるぐる混ぜ始めた。面倒くさそうにも危なげなくチョコを混ぜる西香。その様子を放置して……。
留音「んーっ、これうっまぁー。んーっ」
留音はヒョイパクヒョイパクと、口に運んでいるのはミニーズの誰かが作ってきた2色の生チョコだ。留音はホワイトチョコの方を好んで食べている。
留音「これ誰が作ったのー? うんまーっ」
イリス「あ、あたしだけど……」
留音「あ、そうなんだ。あたしホワイトチョコ大好きなんだよ。でもバレンタインデーって基本黒いチョコだろ? あたしバレンタインデーではよくチョコもらうんだけど、ホワイトデーはお返しが多いからさ、自分じゃあんまホワイトチョコ食べられないんだよ。美味しいー」
ヒョヒョイと食べる留音は食べざかりの爽やか高校男児のようだ。
イリス「お、おのれ留音……」
聖美「よかったねぇイリスちゃん。普通の生チョコは私が作ったんだぁー」
衣玖「こっちも美味しいわよ。よかったら私の作ったトリュフチョコも食べてみてね」
アンジー「食べてるー! なんか不思議食感だよね! トロフワって感じ! でも色とかすごい可愛いし美味しいー!」
留音「それねぎとろのもがもが」
衣玖が留音の口にホワイト生チョコを押し込んで制止する。
衣玖「まぁチョコだからね。美味しいでしょ。生臭さとかしないし昆布だしも効いてない普通のチョコでしょ?」
アンジー「えっ……うん、なんでそんな事言うの……?」
イリス「……留音が作ったの?」
留音「そうだよ。その形とかあたしの拳が唸ったな」
イリス「ふーん……(パクもぐ)」
衣玖「美味しい? トリュフチョコ美味しい?」
イリス「ま、まぁね。別に。美味しいけど。普通よ。(もう一個食べる)」
衣玖「(あとでレポートにまとめなきゃ)」
聖美「普通のトリュフより柔らかくて美味しいね~、真凛ちゃんとあの子が作ったケーキもお店で売ってるやつみたいだし……」
真凛「ありがとうございます^^ 生チョコが聖美さんとイリスさんのだったら、アンジーさんのはこっちのケーキですか? 大変だったんじゃないですか?」
アンジー「うん、まぁねー。チョコチーズケーキ。ボクが好きなんだ~」
真凛「わぁーっ、すごく美味しいですよぉー!」
アンジー「えへ」
ちなみに裏情報だが、アンジー姉と共同で作ったようだ。
西香「さぁ皆さん、出来ました。味わって食べてくださいね、チョコフォンデュですわよ」
西香は熱して出来上がったとろとろのチョコソースを持って戻ってきた。果物などの用意はない。食べたければ自分で用意すべしということらしい。仕方が無いので真凛とあの子が軽くいちごやらバナナを切って用意した。
これで全員が席に付き、チョコパーティの始まりである。
みんなにもハッピーバレンタイン。




