2019年12月6日 日めくれ!ラジオ少女!~姉の日~
2019年12月6日
衣玖「えー、ラジオネーム・川べりに住む緑のアヤツさんから頂きました。『どうもこんにちは五人少女の皆さん。今日は姉の日という事ですが、皆さんは家族みたいですよね。この中で誰が一番お姉ちゃんになると思いますか。また、どういう順番で五人姉妹になったら一番しっくり来ますか』……というわけでね、いつもありがとう緑のアヤツさん」
留音「唐突に久々のラジオ形式が始まっている」
西香「で、誰だと思います?わたくしは多分向いてないと思いますわね。そもそも姉妹という形に。一人っ子でちやほやされるのが一番ラクだと思いますし」
真凛「お姉ちゃんかぁー、西香さんはないですねぇ。衣玖さんも違いそぉ」
留音「うーん、あたし結構長女あるくない?」
衣玖「長女よりも次女の方が外向的ってパターン多いし、創作の話だと男勝りな性格は次女に多い気がするから、ルーは長女よりも次女向きじゃないかしら」
真凛「うーん、だったらこの子が長女ちゃんかなぁ」
衣玖「確かに、それが一番当てはまるかもね」
留音「で、あたしが次女か。うんうん、そんな感じかもしれないな」
西香「では三女は?」
真凛「衣玖さんかあの子かなぁ。わたし?」
留音「あたし的には衣玖かな」
衣玖「そう? 三女か……なんで?」
留音「上に二人姉がいると対抗心もそんなに生まれないと思うんだよな。だから自由に生きてそうなイメージだし……だらしなくても許される位置な気がする」
衣玖「ふむ。若草物語の三女が内向的で文化好きでもあったし、たしかに私は三女っぽいのかもしれないわね」
留音「で、真凛が四女かなぁ」
真凛「末っ子は決まってますもんねぇ……」
西香「あらわたくしの事? 末っ子って一番可愛いポジションですわよね。皆さんそういう認識ですの?」
衣玖「末っ子の負の側面だけを見て話しているわよ」
西香「愛されキャラでどうしようもなく周りを引っ掻き回してしまうという事ですわね。まぁそれは仕方ありませんわ。可愛いんですもの」
衣玖「……というわけでね、緑のアヤツさん。上からこの子、ルー、私、真凛、西香って順番がしっくり来ると思うわ。異論は認めるけどそう大きく変わらないんじゃないかしら」
留音「あーでもいいなぁ、お姉ちゃんかぁ。あたしのお姉ちゃん……」
――――――
聖美「み、みんなぁっ!!ちょっとこれ聞いて!!」
聖美はみんなの前にノートパソコンを起き、音量上昇ボタンを連打した。
音声『ズザ……
真凛「お姉ちゃぁん!」
留音「おい! あたしの方がお姉ちゃんに近いんだからな!?」
衣玖「ちょっとぉ! ルーは生まれた時期がはやいんだから散々甘えてるでしょ! 妹には譲るものよ!!!」
西香「あー!! 末っ子が一番偉いんですのよ! 末っ子が一番可愛がられるものなんですのよ! 皆さんッ邪魔!!お姉さまはわたくしのォ!」
……ザズ』
パソコンからはそんな音声が流されていた。それを聴いたイリスが絶妙に引いたような表情で言った。
イリス「き、聖美……あんた意外とやるわね、いくら今日が音の日だからって、あいつらの日常の音盗むなんて……こ、こういうの盗聴とか言うんじゃないの……?」
聖美「ちち、違うよぉ! これラジオでやってるの!」
アンジー「あ~、日めくりラジオ!たまにやってるよね。この無茶な企画」
イリス「そうなの。びっくりした……聖美、怒らせたらやばいタイプなのかなって思ったわ……」
ラジオ『ザズ……
留音「姉だぞ!? 敬えよ!! あたしが一番先に可愛がられるんだよ!!」
真凛「だったら自然と尊敬されるようになって下さいー! お姉ちゃんが困ってるでしょー!」
衣玖「三女は早死するものよ! だから譲って! 私は死なないけど!」
西香「お姉さまぁ、うるさい奴らは放って別の場所に行きましょぉ?」
……ズザ』
アンジー「これ、何やってるんだろう……」
聖美「ラジオだと全然わかんないね」
イリス「くっ、攻めてるわね。さすが音に聞く五人少女と言ったところか。おのれ……いつか必ず倒してみせる!」
インターネットラジオ()、日めくれ!ラジオ少女!は小説家になろうにて不定期に配信中。
この番組は、KP-おおふじさんの提供でお送りしております。