2019年10月24日 天女の日、一番の天女はだれでしょう?
2019年10月24日
衣玖「今日の記念日は……10が天、英語読みのテンね。これと2と4でニョ、ということで、天女の日よ」
留音「はー天女かぁ、なるほどなぁ」
衣玖「そう。で、天使の日を覚えてるかしら。あの時は私達が天使と認識されてる、ってことにしたんだけど」
留音「(ことにしたんだけど)」
衣玖「今日は誰が一番天女らしい人物であるか、っていうのを決める日にするわよ」
西香「天女ですか。話すまでもありませんわね」
真凛「えーっ、それってわたしの事じゃないですかぁ☆」
西香「なんでです?」
真凛「だってほら、お空を飛んで天の向こうからやってきた容姿端麗な女の子が天女さんですから……わたし^^;」
衣玖「確かに天女の設定だけ見るとそれっぽいわね」
真凛「ね^^」
留音「待て待て、あの子の事は良いのか?天からの贈り物あるあの子無しにこの話は出来なくないか?」
西香「それを言い出すとこの話が終わってしまいますわよ。唯一の真の天女はあの子ですが、仮にわたくし達だけで絞るとしたらという話に致しましょう」
留音「だったらあたしじゃね?真凛は確かに存在だけで言うならそれっぽいけどさ、今の天女って言葉が意味するところは優しくて美しい女の人の事だろ?あたしは面倒見もいいし優しいし、それにお前らに比べたら……なぁ?こん中で一番天女っぽいのってあたしじゃねぇ?」
真凛「えー……?」
留音「いやいや、だって真凛は怒ったら地球破壊するじゃん。西香は人生辞書の中に優しいって言葉がそもそも無いし……衣玖はちんちくりんだし(ぼそっ)」
西香「何をおっしゃいます!わたくしの人生はイージーモードですわよ!」
衣玖「それは易しいだし、ちんちくりんとは言ってくれるじゃないの。でもね、伝承によると天女って人とほとんど変わらないのよ。ただ一つ違うのは、羽衣という衣服で空を飛ぶことだけ。ひらひらとした布ね。伝説に多いのは、その布を失くしたがために自分の世界に帰れなくなってしまうという話よ。……これについて視点を変えるとね、天女はオーパーツを人類にもたらした、と見ることが出来るのよ」
真凛「ははぁー、技術的なアプローチですね?」
衣玖「そういう事。羽衣なんて薄い布で飛ぶ技術、普通の人間には作れないけど私は1日あれば作れるわ。天女を人智及ばない技術力を持つのが天女の条件なら、ルーには一生無理でしょ?でも私はこれから超絶美しくなる可能性もあるし。試しに布で飛行可能になるキルトホバー技術落としてこようか?解析されたら世界の技術革新が80年は早まるけど」
西香「技術は独占してこそですわ。それにわざわざ張り合わなくていいですわよ。わたくしが最も現代の天女的な側面を持っていますので」
留音「いやお前が一番遠いから……」
西香「何をおっしゃいます!良いですか、わたくしのファンの男性が言ったんですの。仕事で死にそうだけど西香様のためにお金を稼ぎます、と。天女はしばしば崇拝の対象でありますから、たくさんのファンから崇拝を受け、男性が命からがら稼いだお金を貢がれるわたくしの崇拝度を考えてくださいな。天女感ありありという事ですわよ」
衣玖「呆れるしか無いけど……じゃあまぁ、出揃ったところで投票しましょうか。この中で誰が一番天女っぽいのかせーので指差してね。自分はなしよ?みんな自分を差しそうだし」
3人『えー』
衣玖「はいはい。行くわよ。せーのっ」
真凛「あ~れっ?」
留音「これは……全員一票ずつか?」
衣玖「そうみたいね。私は西香に入れた」
西香「あら、わかってるじゃありませんか!」
留音「なんで西香?一番ないだろ……?」
衣玖「天女死神説ってのがあるのよ。その話をして晒し上げたくて。他の3人で決まるかなって思ったし、一番ない人に入れとけば奇数で決まりやすくなるかなって」
留音「裏目ったな……あたしは真凛だけど……」
真凛「やった~」
留音「まぁ天女の設定が宇宙人っぽいし」
衣玖「実際あるのよね、天女宇宙人説も」
西香「で、真凛さんが衣玖さんに入れたんですの?」
真凛「はいー、オーパーツの話はわたしには無理ですからねぇ~」
衣玖「で、西香がルーに入れたのね。珍しいわね、ルーの優しさを評価したってこと?」
西香「え?優しさなんて知りませんわよ、ただ一番惨めでしたからね。わたくしが愛と寛大さを持った人物であることをアピールするために、一番選ばれ無さそうな方を選んだんですの」
留音「アピールって言っちゃてるし。みんなわかってねーなー。っていうかみんな真面目に選んでないじゃん」
真凛「わたしは真面目でしたよぉー!」
衣玖「まぁ同居人に完璧な天女ちゃんがいるから、選べないわよね。ここで一人に決まったところで……みたいな」
西香「あなたが言い出してきたんですけど?」
留音「まぁあの子にはあたしらの天女っぽさを全て足しても敵わなそうだしな……」
衣玖「でも自然と悲しくはならないわね……あの子にだったら負けるとか勝つとかそういう概念すら感じないっていうか」
真凛「自分の小ささを再確認出来る良いお話でしたね^^」
西香「読者投票があればきっとわたくしが一番ですのに……」