2019年7月28日 なっぱの日
2019年7月28日
留音「それで衣玖、今日は何の話にするよ」
留音と衣玖の二人はシャクシャク言わせながらスイカを食べつつ、カレンダーを見てそう持ちかけた。すると衣玖はスイカを食べる手を止め、手ぬぐいで丁寧に拭うと碇ゲンドウばりの空気感を出しながら言った。
衣玖「今日は……ドラゴ○ボール世界のある英雄について話そうと思うの」
留音「えっ?いいのか?今日ってまさかDBの日?」
衣玖「ぜんぜん違うわ。今日は7,2,8。つまりなつは……語呂合わせナッパの日なの。そう、ドラゴンボ○ル世界の英雄と言っても過言では無いナッパさんの活躍を記念した日よ」
留音は絶対に違うだろうと思いつつ、日めくりネタ消化のために静観することにした。
衣玖「ナッパさんの活躍については賛否あるけど……聞いてもらえれば必ず納得してもらえるはずよ」
留音「ベジータに役立たずって殺されたナッパの話だよな?」
衣玖「そうよ。ナッパさんはね、見た目完全に噛ませ犬だけど、あの人がいなければ地球はベジータによって滅んでいたかもしれないの」
留音「なんだそれ、一応聞くけどさ」
衣玖「つまりね、ほら、ナッパさんは一度クリリンから気円斬を投げつけられてるでしょ?」
留音「ナッパ!よけろーっのシーンな。ベジータが思わず助けちゃったシーン」
衣玖「そう。そこでナッパさんはちゃんとベジータの声を聞いて気円斬を避けることが出来た。もしも当たっていたらナッパさんは真っ二つにやられていたことは間違いないでしょ?」
気円斬は実績こそ多くはないものの、フリーザや18号が真似をするほどの完成度を持った必殺技である。ベジータの一言がなければ間違いなくナッパは直撃して死んでいた。
留音「まぁそうだろうなぁ……」
衣玖「ナッパさんはね、あれを避けたことでクリリンや悟飯とナッパさんが戦い続けることが出来た」
留音「つまり?」
衣玖「ベジータが直接戦わなかったってことよ。悟空が来るまでにもしベジータが戦いを始めてたら、間違いなくクリリンは殺されていたでしょ?悟飯はサイヤ人の血筋ということで生かされたかもしれないけど、死んでてもおかしくない」
留音「で、まだわからないんだけど、それでどうして地球を救ったことになるんだよ?」
衣玖「もうー、ルーはドラゴンボールフリークなんじゃないの?もしベジータ戦でクリリンか悟飯が欠けていた場合どうなるかわかるでしょう?」
留音「あー……まぁ元気玉が撃てないくらいか?」
衣玖「それよ!ベジータだったら上手いこと手加減してピッコロを瀕死に残しただろうけど、当時の地球征服の野心を持ったピッコロじゃ多分元気玉を制御出来なかった。だからあの局面には元気玉を作る悟空、投げるクリリン、制御する悟飯の三人がいて、初めてベジータに元気玉をぶつけられたのよ。あれがなければ悟空に勝ちはなかったはず」
留音「うーん……まぁわからないでもないけど……」
衣玖「そのルートを通るにはナッパさんの生存が不可欠だった……彼が戦っていたおかげで悟空が来るまでベジータが戦いに参加せず、地球は無事にサイヤ人編最大の局面を乗り越えることが出来たと言っても過言ではないの。今日はナッパの日ということで、それを讃えないわけにはいかないわ」
留音「なんだか地球のピンチに最後まで戦ってくれた守護神みたいな事言ってるけど……だったらよけろーっ!って言ったベジータを褒めるほうが先なんじゃないのか?」
衣玖「そうね。でもナッパの日だから」
留音「それを言うなら菜っ葉の日だけどな?」
衣玖「そうよ。でもほうれんそうとか白菜の話題で話を広げられる気がしなかったの、正直」
留音「じゃあ仕方ないな……まぁ語源だから間違っちゃいないし……」
衣玖「うん。今日はナッパの日。でもナッパさんにも割と見どころあるわよ。ゲーム作品ではベジータの超サイヤ人覚醒のきっかけに『あのサイヤ人のように?ナッパのことかー!』って迷セリフの面白シーン生んだり、主人公の師匠ポジについたり、作品によっては超サイヤ人にもなってるし。そのへんで広げて有耶無耶にしちゃおうって魂胆は、あるかないかで言ったらめちゃくちゃあったわ」
留音「まぁそんなこったろうと思ったけどさ。でもナッパって最初はラディッツの事生き返そうとしてるくらい仲間思いの一面見せてるんだよな、自分より仲間優先なんだ、みたいな」
衣玖「そうそ。設定見たこと無いけど、多分今日が誕生日だと思うからあながち今日紹介するのは間違ってないと思うしね」
留音「『今日は何の日?』企画においての正解では決して無いと思うけどな……」
というわけで、今日は菜っ葉の日です。苦し紛れでごめんなさい。この子らが言ったとおり、どうにもほうれん草から話題が広がりませんでした。
なんでもレタスだとかはくさいなんかの菜っ葉には夏バテを防ぐ効果もあるとか無いとか。個人的にはおそばにレタスとか入れてサラダそばにするのが好きです。