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最前線のヒストリアン  作者: 間庭ケイジ
日常生活編
4/8

第67回緊急国際会議②

第4部 第67回緊急国際会議②





ちょうど、彼女の保護者らしき人が現れた。恐らく父親か、何かだろう。その人は少し太ってて、メガネをかけていているタキシード姿の男性だ。そして、少し…いや、物凄く怒っている様子だ。

「あれ、夏希の父親だよな?」

「う、うん。」

やっぱりか。

そして、その男性はこちらに向かって来た。出来れば、面倒ごとは避けたいんだが…

「この度は、娘が本当にご迷惑をお掛けしまし…おや、もしかしてもしかして君は新木海斗君かな?」

「ええ、まあ一応そうです。」

どうやら俺のことを知っているらしい。まあ、別に驚くようなことでもないが。

「おお!まさか、こんな所で超大物有名人に会えるとは!握手していいかな?」

「え、あ、別に構いませんけど。」

何だ、別に全然良い人じゃないか。

「いや、それにしてもほんっとうに私の娘が迷惑をかけてしまった。そして、ありがとう。さあ、夏希も謝りなさい。」

「…ごめんなさい。」

そう言いながら、彼女と彼女の父親は、俺に頭を下げた。夏希の方は半端無理矢理やらされていた。

「いえ、全然良いんですよ。無事に会えたことですし。それに俺も同じ日本人にこうして会えて嬉しかったですし。だから、全然気になさらないで下さい。」

「おお!何て君は優しいんだ。流石は世界に名を轟かせるだけはある。」

夏希の父親はそう言いながら涙もろくなっていた。

「あの、俺今から用事があるんでこの辺で。」

彼は分かった。とでも言うように首を頷けた。

「じゃあな夏希。次からは本当に本当に気をつけろよ!」

「うん。」

「じゃあまた機会があったらどこかでまた会おう。」

まあ、多分ないと思うけど。

そして、彼女はまた何だか悲しそうな顔をしていた。だが、俺は何も気にしていなかった。



夏希たちと別れてから、俺はすぐにバッキンガム宮殿の入り口まで行った。

(おお、これはこれは新木様でございますね。お待ちしておりました。どうぞこちらへ。)

見た目や話し方からして英国人らしき60代後半ぐらいで白髪の男性が俺に声をかけて来た。執事だろうか?

(ありがとうございます。)

その白髪の男性に中まで案内され、彼は、扉を開けた。

「マジかよ…」

想像をはるかに上回る大きさで数え切れないほどの部屋がある。その迫力はまるで大聖堂のようで違う。王室の宮殿なだけあって世俗感が出ている。国王や王妃の肖像画や王家の紋章などが描かれていての絶対主義を強調しているのかまるで近世の時代にいるようだ。そして、それらを眺めているうちにその白髪の男性に目的地へと導かれた。




その部屋は学校の体育館より少し小さいぐらいで、なのにとてつもなく多くの人が密集していた。国連加盟国、非加盟国関係なく色んな首相が集まっていた。特にヨーロッパと中東の首相は。さらに、そこには日本の近衛首相もいた。そして俺が一番驚いたのは、そこに英傑騎士団がいたことだ。しかも、三銃士揃ってる。


「英傑騎士団」 それは、3つの部隊で構成された国際機密の軍隊だ。D階級からS階級まであり、A階級以上の者は超特殊な武器を使ってたたかっている。しかし、その武器がどんな武器かは英傑騎士団のA階級以上の者しかしらない。その軍隊を率いるのが、

三番隊隊長ヘルベイツ・ローレンス・アルベルト

二番隊隊長ターニャ・ベラルーシ・アルゼバイジャン

一番隊隊長キプロス・アルガバッド・アルメニア

この三人を合わせて三銃士と呼ばれている。中でも36代一

番隊隊長のキプロス・アルガバッド・アルメニアは、世界覇者の一人で国連は彼を敵に回すことを恐れている。そして、この英傑騎士団の凄いところはとにかく尋常じゃない強さだ。彼らは、いくつもの戦争に参加していていくつもの勝利を収めている。というよりかは彼らが負けた戦いは聞いたことがない。彼らの強さなら小国の一つや二つは余裕に占領できるだろう。それぐらい彼らは強いのだ。だが、彼らは正義がモットーの軍隊なので、決して無駄な血は流さない。

そんな人たちがこんな所で何してるんだ?

(待っていたぞ。新木海斗。)

俺は英傑騎士団の方に目を行き過ぎていたせいでこの人の事を全然見ていなかった。歴代の国王が座ったとされている黄金の椅子に彼女はいた。まるで鷹のように気高く。

そう、彼女こそが、第一九代イギリス女王

「アナスタシア・アン・メアリー」





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