表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/281

九十四話目 花が○○な日

12月16日の更新です。


昨日一瞬ではありましたが、間違えて投稿してしまい、お騒がせして申し訳ありませんでしたorz|||


この様な事が無い様に気をつけて参ります。


大変失礼致しました





 皆覚えてるかな?僕が育ててる植物の事…。


 僕が花樹の妖精のスプラウトさんから貰って大事に育てていた種から、妖精が産まれるって入学式当日に聞かされたってアレなんだけどね?


 妖精が産まれるって分かってから、毎日微量の魔力を与えてみたのが良かったのか悪かったのか…。


 取りあえず、学園に持って来た時の倍くらいまで育っちゃった(笑)



 でも蕾はずっと固いままでさ、流石に少し不安になってたんだけど…。


 今朝起きた時にいつもの様に鉢の中を確認してみたら、蕾が開き始めてたんだ。


 昨日までの姿と違いすぎてちょっと戸惑ってもいるけど、チューリップくらいの大きさまで成長した植物の蕾の中から、淡いピンク色の花びらが顔を出してて超可愛いから気にしない事にした♪



 此処から産まれるんだよね?

 はぁ~、一体どんな子が産まれるんだろう…。


 何にしても元気に産まれてくれるのが1番かなぁ?



 折りしも今日は前世でいうところの日曜日。


 こっちの世界じゃ【太陽の日】って言うんだけど、まぁ要は学校が休みだって事だよね。


 んふふ、こんな日に咲いてくれるなんてさ、凄い気がつく良い子だよねぇ~?


 ふふふ、だから今日は1日ずっと一緒にいられるんだよ~♪



「シエロ君、何朝から気持ち悪い顔してるの?」


 きっ、気持ち悪い!?


『うん、気持ち悪い(笑)』


『気持ち悪いべ(笑)』



 ガーン…。


 ブリーズ達まで…orz


「シエロ君?どうかした?」


「お前が気持ち悪いなんて言うからだろぉ~?僕は鉢植えを見てただけじゃないか…」



 そう言って、鉢植えを指差す。


 僕の指を目で追ったブロンデは、机の上に置かれた鉢植えに目を移して…。


「あっ!凄い!!いよいよ咲くんだね~?」


 ブロンデは、僕が花が咲くのを今か今かと楽しみにしていたのを知っているから、一緒になって喜んでくれた。


「だろ?だから朝からずっと観察してたんだよ…。あぁ~、早く咲かないかなぁ~…」



「フフフ、あんなに一所懸命植木鉢に被りついて…。うちの1年生は可愛いねぇ~」



 ブロンデまで一緒になって机の上の小さな植木鉢を見つめていると、マルクル先輩から声を掛けられた。


 先輩を知らない人が言葉だけ聞いていたらからかわれてるだけって思うかもしれないけど、この部屋の人達は皆、僕が楽しみにしてるのを知っているからか、マルクル先輩の表情も穏やかだ。



 終いにはランチャー先輩も一緒になって花が咲く瞬間を、今か今かと見つめていた。



『ふにゅ』



 暫く皆で蕾を見つめていると、何処からか小さな声が聞こえた。


 今のブリーズ?


『違うわよ?』


 じゃあクレイ?


『違うからっし。この花っ子から聞こえて来たから?』


 えっ?じゃあ君なの?



『ふやっ?』



 やっぱり花の中から声が聞こえた。



 おーい、皆君を待ってるんだよ?


 早く出ておいで?


『……うん』


 小さいながらもしっかりとした返事が聞こえた。


◇◆◇◆◇◆


 シエロ君がこの部屋に持ち込んだ、小さな鉢植え。


 毎日毎日彼が大事に育てているのは知っていたけど、それが漸く咲くらしい。


 いつもの僕なら気にもかけない様な小さな話しだけど、いつだったかシエロ君が嬉しそうに話してくれた事を思い出す…。



《「この花が咲いた時、一緒に妖精も産まれるんです♪」》



 プロクスにも炎の妖精が付いているのは知っていたし、そのプロクスが自慢気に話していたから、シエロ君の事情もよーーーーーーく知っている。


 だから、彼の言葉を疑ってはいないけれど、出来るならその瞬間に興味があるよね。




 おや?シエロ君の様子が可笑しい。


 大人しく植木鉢を見ていたはずの彼が、急に慌ただしくポケットから何かを取り出して…。


◇◆◇◆◇◆


 ヤバいヤバい!


 この日の為にせっかく作ってたのに忘れる所だった!!


「先輩方、ブロンデ、何も聞かずにこれを着けて下さい!」



 そう言ってポケットの中と見せかけて異空間リングの中からモノクル(片眼鏡)を取り出す。


 ふっふっふ。


 これは何を隠そう



[妖精が見せるレンズ~(Cv.水田わ○び)]


 大山の○代でも可(笑)



 それはさておき、やっと出来たんだぜぇ~?


 着想から早5年。


 随分長い事掛かっちゃったけど、この日に間に合って良かった…。


 よし、僕が密かに感慨に耽っている間に、疑いもせずに同室の面々はモノクルをはめてくれたな?


「これで良いのかい?」


「はい、これで妖精の姿が皆さんにも見えるはずです。僕の隣に居るの、分かりますか?」


 植木鉢をチラッと確認しながら、先輩方に僕の隣を見る様に促す。


『んしょっ、んしょっ』


 植木鉢からは時折可愛い声は聞こえるものの、まだ時間がかかりそうなので取りあえず放置。



「うっ、うわぁ!シエロ君の横にちっちゃい子がいる!?」


「ほぉ、これが妖精か…」


「うぉっ!?マジか!?マジか?すげー!!」


 うん、思った通りのリアクションありがとうございます(笑)


 でもまだ僕としては、【見る】だけってのは不満ポイントなんだよね~。


 理想はお祖母さんが構築した魔法を、誰でも簡単に体験できる様にする事だから、正直まだまだだと思ってる。


 要は、妖精と僕らの間の薄い壁を取っ払えば良いだけだと思うんだけど、それがなかなかどうして難しい…。


 でもまぁ、一応第一関門突破って事で(笑)



 さてと…。


「盛り上がってるところすいませんが、何か不具合ないですか?着けてて気持ち悪いとことか?」


「大丈夫~☆」


「問題ないよ」


「つーか、すげーなシエロ!」


 いやいや、ランチャー先輩話し聞いて下さいよ…。


 まぁ、不具合がないってんなら良しとするか。


 後は、いつ兄さんの眼鏡にも組み込むかって話しだな…。



『シエロ!花!』


「えっ?花?あっ!?」


 いけね、ウッカリ忘れてた…。


 ブリーズに促され、慌てて振り返る。




 オゥッフ。


 いつの間にか咲いとるがな…。



『しえろ?おっしゅ!ぼくふろるらよ~?よろしくな♪』



 チューリップくらいの大きさの…。


 あぁもう!チューリップでいいや。


 チューリップの花が咲いて、その中から出てきたのはちっちゃな男の子だった。


 うわぁ~、ちっちぇ~(泣)


 花弁と同じく淡いピンク色のクルクルした髪の毛に、黄緑色のクリックリした瞳。



 ブリーズ達がリ○ちゃん人形くらいの大きさだとすると、この…。


 えっと?


『ふろる!ふろる~!ぼくはおはなのようしぇいのふろるらの~!!』


 不満そうにほっぺたをプクッと膨らませながら、自分の依代であるはずのチューリップをバシバシ叩くフロル。


 何だろうねぇ~?


 この子可愛いよぉ~?(壊)


『シエロ、シエロ!溶けてないでシャキッとしなさい?』



 はっ!?いかん!


 あまりの可愛さにやられるところだった…。


 そうそう、フロルの身長は10cmないくらいかな?


 あっ!そうだ、これはキャラメルの箱くらいのサイズ感(笑)


 ってあれ?


 もしもし?お3人さん?


 あんまり目開けたままだと乾くよ?


 ドライアイ辛いよ?


「しっ、シエロ君。それが生まれたての妖精かい?」


「僕、妖精さんが産まれるところ初めて見たよ…」


「ふわぁ…。やべぇな…。これは末代まで語り継がねぇと…」


 あれ?


 何か皆の様子が可笑しい。


『さっきのシエロと同じ状況ね?』


『んだんだ』



 えっ?僕こんなに可笑しかったの?


 3人とも、何か初孫に感動する爺様みたいになってるよ?



「シエロ、休みだから遊びに…。マルクル?どうしたの気持ち悪い顔して…?」



 さっき僕が誰かから言われた様な事を言いながら部屋に入ってきた兄さん。


 あぁ、またややこしくなったorz



 こうして、花の妖精フロルとの出会いの日は、いつも通りグダグダになりながら終わったのだった…。


 こんな宿主だけど、宜しくね?フロル。


『うん!ふろるもよぉしくしゅる~♪』



 あぁ、可愛い過ぎる…。





昨日は本当に失礼致しました。


因みに私は大山の○代派でございます(笑)


此処までお読み頂きありがとうございました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ