五十六話目 ステータスカードと誕生日
待合室でお留守番をしてもらっていたジュリアさんと、無事に合流する事が出来た。
いや、1本道で迷ったら可笑しいんだけどね(笑)
「ジュリア~♪みてみて~?ステータスカードもらったよ~?」
「それはようございました。あぁ、ルーメン様のステータスカードは、綺麗な青なのでございますねぇ」
嬉しそうにジュリアさんにカードを見せる、ルーメンお姉さん。
ずっとお兄さんの持っているステータスカードを羨ましそうに見ていたから、よっぽど嬉しかったんだろうなぁ。
それを知ってるからか、基本無表情なジュリアさんも、珍しくニコニコしている。
「ルー、カードにはなんて書いてあったの?」
「んとね?おにいさま、ちょっとまってね?」
そう言って、何やらカードを操作するお姉さん。
えっ?何それ?意外にハイテク?
「はい、でたよ~?」
ルーメンお姉さんによって、読み上げられたカードの内容を分かりやすい様にするとこうだ。
―――
ルーメン・コルト
性別:女
年齢:5歳
level:2
種族:ヒューマン
魔法属性:水・光
所属:無し
スキル:ヒューマン言語(Lv.2)加護:水妖精の寵愛
―――
おぉ~♪
ザッツファンタジー(笑)
普段は名前とレベルの項目だけが表に出ていて、カードを操作する事で、他の項目を出す事が出来るんだそうだ。
そしてカードの色は、カードの持ち主が強く持つ属性の色が出ているらしい。
つまり…。
「ルーのは青くてキレイだね~?ぼくのは赤いんだよ♪」
お兄さんは炎属性だから【赤】、お姉さんは水属性だから【青】となるんだね?
ん~?だとすると、僕のは何色になるんだろう…。
『風の【黄緑色】って言いたいところだけれど、シエロの属性雲を見た時に一番面積が大きかったのは…』
『確か【白】でねかったかな?』
あ~、そっか。
じゃあ、【空間】属性の色になるのかな?
白か…。
んー、お兄さん達が派手だから案外ちょうど良いかもね…。
「ルー、ぼくのカードも見てみる?」
「うん、おにいさまのカード見たい~☆」
あっ、僕も見たい~☆
―――
プロクス・コルト
性別:男
年齢:5歳
level:4
種族:ヒューマン
魔法属性:炎
所属:無し
スキル:ヒューマン言語(Lv.5)、剣術(Lv.2)
―――
お兄さんの真っ赤なカードを見せてもらい、お姉さんが発表したのが上記の内容です。
おぉ、真面目なお兄さんらしく、ヒューマン言語のレベルが高い。
剣術スキルも獲得してるし、流石はお兄さんだね。
僕がカードを貰いに教会へ来るのはまだ先だけど、兄姉達に負けないように頑張ろう。
「おにいさまのがいっぱい書いてある~。いいなぁ~」
「ぼくは、お父さまにけんを教えていただいてるからね?でもルーメンのほうがまほうをいっぱいつかえるじゃないか」
「ほら、楽しい日に喧嘩は駄目よ?さぁ、続きは帰ってからにしましょうね?ルーメンのお誕生日をしなくちゃね~?」
「「は~い」」
そうそう、せっかくの誕生日に喧嘩は悲しいから止めようね?
さぁ、ルーメンお姉さんを盛大に祝うぞ~!!
――――――
やだ、お誕生日しない。
僕、今日はもうこの部屋から出ない。
って言うかさぁ…。
何で僕がドレスを着なくちゃいけないのさ!
しかもピンクでフリフリの、レースとリボンがたっくさん付いたロリッロリなやつ!!
「シエロ様可愛すぎますわ~♪」
「ずっと見ていられます~☆」
喧しいわ!!
着替えを手伝ってくれた若いヒューマン族のメイドさん2人が、目の中に星をいっぱい入れて悶えている。
そして、中央では満足そうなお祖母さんとジュリアさん…。
お祖母さんはこの前、祖父さんを怒っていた癖に何してんだよ!?
あれは暴走じゃなかったから大丈夫、だとでも思ってるんだろうか?
よし、そっちがその気なら、暴走してやろうか~?
『だから、止めなさいって。下手したら死んじゃうのよ?』
止めないでよブリーズさん!
だってさ、酷いと思わない?
僕、男何だよ?
まだ短い髪の毛に無理やり、リボンまでつけられてさ~?
『めんこいんだから、何でも良いべさ。ルーメンちゃんもきっと喜ぶよ~?』
クレイさんまで!?
うわぁ~ん、僕に味方はいないのか~!!
《ガチャ》
「シエロちゃ~ん、お着替え終わっ…」
あっ!お母さん助けて下さいよ!?
お祖母さんとジュリアさんが酷いんです!!
「可愛いわね~?そのまま行く~?」
うわぁ~ん!
お母さんまでーー!?
結局、僕はそのままお誕生パーティーに出席する事になりましたよ。
えっ?どうだったかって?
ずっとブスくれてたから分からないよ!?
グスン…。
ベビーベッドの中に引きこもってやる…




