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四十一話目 これからの話しをした日



 ようやく僕の魔法属性がはっきりして、すっきりした訳ですが…。



 【空間】属性を持ってるのって隠した方がいいのかな?


 たまたまアクア達が知っていたから謎が解けたけど、他の妖精達には知られていない様な、マイナー…。

 珍しい魔法属性だった訳だし…。



『え~?むしろ隠さない方が良いと思うわよ?』


『うん、僕もそう思う。それに、学校へ行ったら皆に知られちゃうでしょ?』



 学校?


『あ~、そうだよね…。まだ学校の話しまではしてもらってないか…』


 何かあるの?


 そんな言い方されると、何かあるのかと、色々勘ぐりたくなるじゃないか。



『違う、違う。プロクス君の中で聞いた話しなんだけどね?学校っていう、子供を集めて勉強とかを教えてくれる機関があるんだけど、そこに入学したら生徒全員で属性を調べ直すんだって』



 あ~、学校の定義は大体知ってるから大丈夫ッス、スパーク先生。


 そっか、身体測定の魔法版みたいなものがあるのか…。


 うちは5歳の時に調べるけど、他の家が皆、そうとは限らないもんなぁ。



『せっ、先生?まぁ、小さな町とか村によっては、教会すらない場所も稀にあるからね。入学時には必ず(おこな)ってるらしいよ?』



 そっか…。


 じゃあ、魔法属性については、僕が気をつけてても仕方ないって事で諦めるか。


 スパーク君、他には何かある?

 学校でこんな事やるよ~的なの。



『ん~、そうだね…。あと聞いたのは…。あっ、そうそう、魔力の量ごとにクラス分け?をするって言ってた』



 へぇ~。



 えっ!?じゃあ持ってる魔力量が多ければ多いほど良いクラスに入れるって事?


 下のクラス程馬鹿にされたりなんてしないよね?



『さぁ?そこまでは言ってなかったよ?』


『魔力量毎さ分けるのは、クラスによって、教え方とかが変わるからでねぇの?』



 教え方~?

 魔力量が多いから、大魔法とか覚えて使えちゃって、余計に威張り散らす様になるんじゃね~の?


『卑屈ねぇ…』


『卑屈だなぃ』


『ごめん、シエロ君、否定出来ないよ…』



 えっ!卑屈っ!?


 まっ、まぁ、学校を楽しみにしてる子供にそんな話しはしないよね。


 えー…、あっそうそう、そういえばさ、プロクスお兄さんっていつから学校に入るの?


 その話しはしてた?


『あっ、うん。来年の4の月からって言ってたよ?』


 えっ?


 今が、6月の初めくらいだから…。

 あ~、もう1年きってるんだな…。



 まぁ、前世の小学校の事を考えれば普通、かな?


 確か6歳…、7歳になる年の4月に入学するわけだしな。



『プロクス君なら良いクラスに入れるわよ。あの子魔力量多いんだから』


 ブリーズさん、僕はお兄さんもお姉さんも心配してないよ?

 学校へ入る前から魔力操作の訓練を始めなきゃいけないくらい魔力量の多い2人の心配をしたってしょうがない。


 問題は僕だよね…。


 2人よりもずっと少ないらしいし、入学する時は絶対お兄さん達と比べられるよね?


 僕のせいで2人が馬鹿にされたり何かしたらどうお詫びをすればいいのか分からない…。


 自主退学して、険しい山にでも入って引きこもるくらいしか出来ない気がする…。




『何でさっきから、そこまで卑屈に考えるのよ…。これから魔力量が増えるかもしれないでしょ?』



 だって、魔力量を増やす方法なんて知らないし…。



『毎日魔力切れ寸前まで使ってたら増えるんじゃない?』


『そのままでも、シエロ君の魔力ば濃厚で、んめぇ~んだから気にしねっても、良かんべにな~?』



 うぅ、そんな気楽な感じで言われても…。


 どうやったらいいか分からないしさぁ…。


『魔法を撃ちまくれれば手っ取り早くて良いんだけど、部屋の中じゃ難しいかしらね?他の方法だと…』



 ブリーズさんに、どうやったら魔力切れになるのかを聞いているところで、属性雲が時間経過によって消えていった。


 そして、いつもの目眩に襲われる。


 あっ、あれ…?


 一昨日は大丈夫だったのに、何でーー?



『あっ!シエロ!それっ!!それが魔力切れ!』



 ブリーズさんが何か叫んでる…?

 えっ?あぁ…、これが魔力切れで合ってたんだ。



 思わぬところで答え合わせが出来たなぁ、そう思った瞬間に僕の意識は途切れた。




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