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三十七話目 真っ赤になった日

10月23日分の更新です。


ご感想を頂いたので、話数を数えてみましたら、削減しても赤ん坊編が後10数話分ありましたorz


ダラダラ赤ん坊編が続いて、タイトル詐欺をしていて申し訳ありません。


こんな、生まれ変わっても女顔~ですが、もし宜しければ、お付き合い頂けたら幸いです。


宜しくお願い致します。


今日はもう一本更新致します



 アクア達に騙されない方法が知りたい、今日この頃です。



 あっ。


『えっ?急にどうしたの?何かあった?』


 えっと、色々あって忘れてたと思って。


『何を?』


 ブリーズさん、可愛いね~?


『ちょっ!きっ、急に何言ってるのよ!?』


 いや、だってさぁ~。

 せっかく着替えて可愛い格好して来てくれたのに。

 あっ、クレイさんともお揃いなんだね~。

 可愛いよ?



『あっ、服の事か…。何だ(ボソッ)』


 ブリーズさん、何か言った?


『ううん、何も言ってないわよ?』


 そう?


 えっと、ブリーズさんは丸首で、薄い黄緑色の裾がヒラヒラしているワンピースに、葉っぱで出来たボレロを羽織っている。


 クレイさんも丸首で、同じく裾がヒラヒラしている黄土色のワンピースに、葉っぱで出来たボレロを羽織るといった、色違いでお揃いの服を着ていた。


 えっと、こういうのって【双子コーデ】って言うんだっけ?

 違ったらゴメンネ。


 あっ、首のところと裾のところに葉っぱの刺繍が入れてある。

 蔓で繋がっている様にぐるっと一周入れてあって、オシャレだなぁ~。


 2人とも、良く似合ってるね?


『そっ、そう?』


 あっ、ブリーズさんが照れてる。

 いつもは抜ける様に白い肌が、秋のモミジみたいに真っ赤だ。 腕まで真っ赤になってるよ?


『かっ、からかわないでよ!アクア達にからかわれたからって、酷いわよ!?』


 えー?本心なのに…。

 本当に可愛いよ?


『~~~。もう!』


『なるほどな~、急にオシャレな服が欲しいだなんて言ってくるから、可笑しいとは思ったんだけんど、こういう事だっただなや~?』


 真っ赤なブリーズさん、それを見てニヤニヤ笑うクレイさん。


 アクア達はニコニコしながら2人の周りを飛んでいて、何だか意味が分かってるみたいだけど…。


 スパーク君、何でだか分かった?


『全然分かんない…。何でクレイさん、あんなにニヤニヤしてるのかな…?』


 僕も分かんない…。

 この状況は、お母さん達が帰ってくるまで続いた。



――――――


「こうして、ゆうしゃさまはおひめさまをたすけだしました」


 何故魔王という(やから)はお姫様を誘拐したいんだろうね?


『さぁ?誘拐なんかしたら大変な事になるのが分かりそうなもんなんだけどね?』


 今僕は、プロクスお兄さんに【魔王にさらわれた姫君】という絵本を読んでもらっている。


 妖精達は、お兄さんのお腹の中とか、お兄さんが来たから逃げ出したりとか、それについて行ったりとかで、ブリーズさん以外誰もいない。



 今日はお兄さんのお膝の上じゃなくて、ベビーベッドの中で聞いてるから挿し絵が見えないのが悔しい。

 意外とこの国の絵本の挿し絵ってシュールで面白いんだよなぁ…。

 お姫様が豚だったり、魔王の身長がやけに低かったり。



『豚族のお姫様だったんじゃないの?』


 えっ?豚族っているの?


 頭の中に豚が王冠を被って偉そうにふんぞり返っている姿が頭を過ぎる(よぎる)。



『いるね~、ここよりもっと南の方にある国に…』


 へぇ~。

 会ってみたいなぁ…、豚族だけじゃなくて色んな種族の人達に。


『会えるわよ。大きくなったら行ってみたら?』


 えっ?一緒には行ってくれないの?


『えっ!?いっ、一緒に?』


 うん。皆で行ったらきっと楽しいよ?


『あっ、()でね?そうね、楽しいと思うわ?』


 だよね!?

 あぁ、早く大きくなりたいなぁ~。


 そしたら、一緒に冒険したり、ブリーズさん達の服だって作ってあげられるのに…。


 あっ、そうだ!

 妖精の服ってどうやって作るの?


『えっ!?シエロが作るの?作れるの?』


 えぇ~?作ってみなくちゃ分からないじゃないか~。


 そんなに驚かなくたっていいでしょうに…。


『そっ、そうよね?ごめんなさい。人族が使ってる布や糸でも作れるわよ?私達が着てしまえば、他の人には見えなくなるし』


 便利だね(笑)


『便利とか言わないの!』


 あはは、ゴメンネ?

 きっと可愛い服を仕立てるから許して?


『んー、いいわよ?その代わり、飛びっきり可愛いのにしてよね?』


 勿論!


「こうして、ゆうしゃさまはこのくにのおひめさまとけっこんして、しあわせにくらしましたとさ」



 あっ、ごめんお兄さん。

 最後の方ちゃんと聞いてなかった。




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