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番外編 続・アジトのお正月


1月4日分の更新です!


本日も、宜しくお願い致します




《side:裕翔》


 夕焼け色に染まりつつある街の中を、トボトボと歩く。


 本当なら、今日は皆で日頃の忙しさを語りながらワイワイ楽しく過ごそうと思っていたのになぁ…。


 もしくは、モーント王国の人達と過ごす筈だったのかもしれないけど、どっちにしろ今の俺みたいにブルーな気持ちで新年を迎える事は無かった筈だ。


「はぁ…。疲れた」



 自然とこぼれるため息と、モヤモヤした気持ちを抱えながら、(アジト)へ向けて歩く。


 早く帰りたいなぁ。



「フフッ」


 今度は自然と笑みがこぼれた。


 【帰りたい】か…。


 あのクランを立ち上げた当初には、考えられなかった感情だな。



 あのクランに所属しているのは、俺達日本人組みを除くと5人くらい。


 その誰もが、魔王によって家族や大切な人達を亡くした者達だ。


 だから空気はいつもピリピリしていたし、安らげる場所。と言うよりは物資の補給と、情報交換の場でしかなかったんだ。


 だからか、亜栖実さん何かは学園に入り浸ってたしなぁ…。


「それが、たった半年くらいで帰りたい場所になるんだもんな。凄いよなぁ」



 俺は、新たに仲間になった少年ーー中身は宇美彦さんと同い年らしいけどーーの顔を思い浮かべながら、再度笑った。




◇◆◇◆◇◆


「そーれ、ぺったん!」


《ぺちょ》


「ぶふっ。はい、よいしょぉ!」


《ぺちょ》


 アジトの中庭には、いつもは絶対にしないであろう、ゆるーい音が響いていた。


 犯人は…え?このくだりもういい?分かりました。



 色々な下準備を終えた僕は、アジトに残っていた面々を従えて、本来は鍛練の場である中庭にやって来ていた。


 まぁ、餅つきする様な場所がここしかなかったってだけだけどね?


 因みに、へっぴり腰で杵を振っているのは学者のアルベルトさん。


 余りのへっぴり腰に、吹き出しながら餅を返しているのが、宇美彦だ。


 臼も杵も、僕がフロルと一緒に作ったお手製の物で、ちゃんとけやきの木っぽい【キノリ】と言う木で作ったんだよ?


 うちの近所の人達は皆けやきの木で作られたものを使っていたから、それに習って作ってみたんだ。




「むー。アルベルトさん!宇美彦!お代わりまだ~?」


「お前はどんだけ食うんだよ!?フードファイターか何かか?」


 口を餅でパンパンにした亜栖実さんがお代わりを求めてくる。


 それに対する、宇美彦の突っ込みがそれだったんだけど…。


 亜栖実さんの前にうず高く積まれた皿を見たら、誰だってそう突っ込みたくなるよね?



「亜栖実さんは少し自重してくださいよー。他の人達、まだ少しも食べられていませんよー?」


「えっ!じゃあ俺はまだ食べていいの?」


 僕の突っ込みに対し、キラキラした目を向けてくるのは、ルドルフ似のアトラ。


 こいつの前にも、亜栖実さんに勝るとも劣らない程の皿の山が出来ていた…。はぁ。



「お前も自重せぇ!何を亜栖実さんと張り合って食べてるんだよ!!」


《ビシッ!》


「きゃん!!」



 僕の突っ込みが炸裂した。





シエロのチョップは想像以上に痛いですwww


本日もここまでお読み頂き、有り難う御座いました。

番外編の更新は明日まで続きます。


それではまた明日。

また宜しくお願い致します☆

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