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十五話目 続やってみた日



 女神様に願うも叶わず、ベビーベッドの魔力に負けてしまったのは僕です。


 昨日は負けたけど、今日はお昼寝をたっぷりしたし、ベビーベッドよ!今夜は絶対君に勝つ!!




 んー、確か一昨日は綿アメを体から切り離そうとして失敗したんだったっけ…。


 あれ?まてよ…?そういえばあの綿アメって、確か4色あったよな?


 もしかして、4色一遍に切り離そうとしたから駄目だったとか?


 んー、だったら、1色単体の綿アメとか作れないかな?


 それで切り離せるか実験してみよう。



 ①体から余分な力を抜き、リラックスする。


 ②お腹の辺りに集中して、ゆらゆら揺れる力を感じる。

 よし、此処までは簡単に出来るようになってきたな。


 んじゃ、次。



 この体の中に感じるゆらゆらから、どうやって1色だけを取り出すかだ…。


 んー、この間取り出した時に見た色は確か…。


 【黄色】、【白】、【黄緑色】、【茶色】だったかな?


 んじゃあ、とりあえず上からいくか…。


 だとすると先ずは、えーっと【黄色】か。


 よし、黄色を取り出せるかやってみよう。



 黄色、黄色集まれ~、集まれ~。



 おっ?何かお腹の中に集まってきた感じがする。


 んー、お腹の中の揺らぎを感じる事は出来るけど、中の色が分からないのが難点だな…。


 本当に黄色だけ集まったのか、全然分からん。



 まぁいいや、これも追々、試しながらやっていこう。


 とりあえず今はこの集まったモノを取り出せるか、だよな。


 この前やったみたいに、グルグル回転させてみる。


 あれ?何かこの前より回しづらい気がするな…?



 おっ、何とか回り出した。



 よしっ、回転する勢いがついたところで、お腹から動かして…、腕から手の平まで…。



 来た!!



『ポンッ』



 そう音がしそうな程勢い良く飛び出した物体は、【綿アメ】何かではなかった…。


 あれぇ?


 何これ?



 えっ?この前と同じ手順だったよね?


 僕、何か間違えた?


 そりゃあ、単色で出したのは始めてだったけどさ…。


 僕の手の中に出て来たモノは、僕が想像していた様な【黄色の綿アメ】ではなく、【黄色く発光している電球】だった…。


 ウム、見事な白熱電球じゃな…。



 じゃ、ねーーよ!!



 いや、確かにさ?

 ちゃんと【黄色】いよ?



 昔ながらの裸電球ってかんじで、黄色く発光してるさ。


 でもさ!?綿アメが出ると思ってて電球出て来るとか、意味分かんないよ!!


 えっ?えっ?何?僕が可笑しいのか?これって?


 誰か教えてーーー!!




――――――

 ただ頭を抱えているのも時間の無駄だったから、出した電球で何が出来るのかやっています。

 とりあえず、体から切り離せるかどうかの実験をするのは電球の実験を済ませてからにしようと思う。



 まずは【消灯】



 見た目まんま電球だから、電球として使えるのかやってみよう。


 スイッチが見当たらないから、とりあえず、頭の中で念じてみる。



『スイッチ、オフ』



 あっ、消えた。


 しかも、ちゃんと電球の灯り部分だけ消えてる。



 もしかしたら、電球ごと消えちゃうかも?何て思ったりもしたから、ちょっとホッとしてたりして。



 んー、これは良いかもな♪


 いざとなったら灯り代わりにも使えるし。



『スイッチ、オン』



 おー!ちゃんと点いた!


 アハハッ、こりゃ良いや♪



『オフ』『オン』『オフ』………。




 面白がってオンオフを繰り返していたら、いつの間にか、自分の意識もオフになっていましたとさ。




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