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十四話目 女神様に付いて考えてみた日



 双子月の色が女神様の生み出した物の属性と逆な訳は、2人の髪の毛の色にあったらしいよ…?



 あの後、プロクスお兄さんが絵本の挿し絵を見ながら教えてくれた事なんだけどさ。



 双子の女神様って、お姉さん女神の方が【青色にも見える銀色の髪の毛】を持っていて、

 妹女神の方は【ピンク色にも見える金色の髪の毛】を持っているんだって。



 だから夜空に浮かぶ月の色も、女神様が月に降り立った後で、それぞれの髪の毛の色と同じ色に染まったんだそうだ。



 月って着色出来たんだね(笑)


 あ~、それと後もう1つ教えて貰った事があってさ、【○○色に見える○○色の髪の毛】何て特殊な色の髪の毛を持っている人は女神様の加護を貰っている人が多いんだってさ。


 うちのお母さんの髪の毛も【金色に見える茶髪】だったからって、教会で調べて貰ったら妹女神様の方の加護を受けていたらしい。



 僕の髪の毛はお母さんと同じで【金色に見える茶髪】だから


「もしかしたらシエロは女神さまのごかごをいただいてるかもしれないね?」


って、プロクスお兄さんはニコニコしながら言っていた。


 相変わらず笑顔のお兄さんは可愛い。


 身内が言うことじゃないかもしれないけど、プロクスお兄さんって年の割に結構整ってる顔をしてるんだよな。



 眉間に皺を寄せた顔はデューク○郷に匹敵する睨みっぷりだけど…。



 もー、本当に何でこの国眼鏡ないの!?

 ルーメンお姉さんから聞いたんだけどさ、近視が病気扱いされてるって意味分からんよ!!


 大分慣れたけどさ、寝起きとか急に見たりすると、結構心臓にくるんだよね…。



 んー、しかし女神様のご加護か…。


 加護持ちとか言われると、急にチート臭く感じるのは僕が下世話な存在だからだろうか…。



 あっ、もし持ってることがバレたら、厄介事に巻き込まれるとかあるのかな…。


 んー、よし。

 加護持ちの件は取り敢えず一旦放置!



 それよりさ、ベビーベッドの配置角度的に月が全く見えないんだよなぁ…。


 どうせなら昼間見た絵本と同じか見比べたかったんだけど…。


 基本的にここの人達って、日が沈んでからはあんまり遅くまで活動してないから、誰かに「ほらっ、月が出てるよ?」何て抱っこして見せて貰う事も出来ないんだよな~。


 日が沈みきった頃には、大抵プロクスお兄さんもルーメンお姉さんも船漕いでるし、他の大人も少し眠そうにしているし…。


 まぁ、その代わり皆夜明け前から起きて活動してるんだから、ここの人達って規則正しい生活を送ってるよな~と思う。


 前世では徹夜仕事がしょっちゅうで、昼夜逆転生活に慣れまくってた僕としては確実に見習った方が良いよね。



 とは言いつつも、こんな真夜中に起き出して色々実験とかやってる僕って悪い奴だなぁ…。

 まだ生後3ヶ月半くらいの赤ん坊の癖にね~(笑)


 まぁ、毎晩やってるんだから、今更か?

 後は、もう少しベッドの誘惑に勝てればもっと良いんだけど。



 女神様の加護が本当にあると仰るならば、このベビーベッドの誘惑に勝てる力を僕に下さい!!(笑)



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