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百二十二話目 ステータスカードの結果と…な日



「「「せーっの!」」」


 2年生に無事進級出来た僕達は、クラス決めの為に改めてステータスカードの更新を行った。


 その結果を、今から僕とブロンデとルドルフの3人で見せ合う事に…。



 と言う訳で、その結果が此方でございます(笑)


 じゃあ先ずはブロンデからね?


―――


ブロンデ・フォールド


性別:男

年齢:7歳

level:8

種族:猫族

魔法属性:雷

所属:聖ホルド学園

スキル:魔力制御(Lv.4)、高速移動(Lv.5)、雷操作(Lv.4)、ヒューマン言語(共通Lv.3)、獣族言語(Lv.5)


加護:


魔力量:A


体力値:600/600

魔力値:700/700


―――


 スキル欄に載っているスキルのレベルが全て上がり、体力値・魔力値共に上がっていた。


 その結果にブロンデは嬉しそうに笑っている。


 で、次はルドルフなんだけど…。


―――


ルドルフ・エルリック


性別:男

年齢:7歳

level:9

種族:ヒューマン族、兎族のハーフ

魔法属性:炎

所属:聖ホルド学園

スキル:魔力制御(Lv.5)、炎操作(Lv.6)、武術:剣術(Lv.2)、ヒューマン言語(Lv.4)、獣族言語(Lv.3)、鍛冶(Lv.3)


加護:


魔力量:A


体力値:700/700

魔力値:500/500


―――


 スキル欄に武術の項目が増えていて、体力値・魔力値がやはり上がっていた。


 むむ、今年の武術の授業はルドルフに要注意だな…。



 と言う訳で最後は僕の番。


 ん~、2人のレベルがこれだけ上がってるのに、僕だけ上がってなかったらどうしよう…。


 うぅ、近頃色々サボってただけに、怖くてカードが見れない…。


「ぶっ!?」


「あはははははははは、やべー!シエロお前すげーな?」


 はい?


 そんなに僕のステータスカードの結果がヤバいの?


 笑い出した2人の声を聞いて恐る恐る目を開け、そぉ~っとステータスカードに目を落とす。


 えっ?


―――


シエロ・コルト


性別:男

年齢:7歳

level:15

種族:ヒューマン

魔法属性:光・空間・風・土・樹(草・花)

所属:聖ホルド学園

スキル:魔力制御(Lv.16)、土操作(Lv.10)、回復魔法(光:Lv.8)、空間把握(Lv.15)、空間操作(Lv.6)、風操作(Lv.8)、樹花育成(Lv.5)、武術:拳(Lv.3)、ヒューマン言語(Lv.6)


加護:女神達の寵児

シルビアーナの加護

スカーレットの加護

ブロナーの加護


風妖精の寵愛、土妖精の微笑み、樹花妖精の情愛


魔力量:AA


体力値:400/400

魔力値:2500/2500


―――


 うわっ!?魔力量のところがAA表記になってるよ???


 なのに体力値はそんなに上がってないって言うのが泣けるな…。


 って言うか君達、笑いすぎじゃね?


「こら、君達廊下で騒いではいけませんよ?」


「あっ。ランスロット先生」


 ほら~、怒られた~。


 僕達の――特にルドルフのね?――笑い声にラウンジに居たランスロット先生から注意の言葉が飛んできた。


 先生は飲んでいた飲み物の容器をカウンターに返すと、そのまま此方へ近づいてくる。


 あ~、ルドルフが騒ぐから~。


「あちゃー。やっちまったな…」


 ルドルフ君、今更顔を隠してどうするの…。


 面はしっかり割れてますぜ?


「明日から貴方方も2年生、10日後には新入生も入ってきて、先輩になるんですよ?しっかりして下さい」


「「「はい。申し訳ありませんでした…」」」


 ぐうの音も出ませんでさぁ…。


 とは言えランスロット先生は、こういう時頭ごなしに叱るのではなく、そうなった理由を必ず聞いてくれるから好きだ。


「それで?何で騒いでしまったんですか?」


 ほらね?


 そんな先生の問いかけに、ルドルフは正直に答える。


「シエロのステータスカードの結果があんまり凄くて、騒いでしまったんです」


「シエロ君の?私も見せて頂いても良いですか?」


 勿論構わないので、持っていたステータスカードをランスロット先生に渡す。


 すると、ランスロット先生までさっきのスクルド先生みたいに笑いを噛み殺したみたいな変な顔になった。


 まぁ、この結果見たら笑うよね?



「ウフフフフフ、すいません。笑うつもりは…。ウフフフ」


 いや、思いっきり笑ってますやん!?


 あっ!驚きのあまり、エセ関西人化してしまった(笑)


 あ~、関西弁と言えばランパートさん元気かな…。



「先生、シエロはAA組になるんですか?」


「いえ、流石にAA組と言うクラスは無いので、シエロ君はこのままA組になりますよ?」


「良かった~、シエロ君だけ別のクラスになっちゃうのかと思いました~」


 あっ!


 1人でセンチメンタルしてたらルドルフ達が話しを続けてた(汗)


 後先生、笑うなら素直に笑っちゃった方が良いんじゃないッスか?


 真面目顔が変な風に崩れてますよ?


「ウフフフフフ。すっ、すいません。あんまり嬉しくて…。あっ、そうそう。シエロ君達にお願いしたい事があったんでした」


 遂に堪えきれなくなったランスロット先生が笑い出したけど、理由が【嬉しかった】って…。


 何か照れちゃうじゃないッスか(照)


 でさ、別に照れ隠ししたい訳じゃないけど、お願いしたい事って何だろね?


「お願い、ですか?」


「えぇ。実は明日うちのクラスに転入生が来るんですが、出来れば明日の放課後、君達に学園内を案内して頂きたく思いまして」



 新学期に転入生!?


 しかもその転入生を案内してあげる、と?


 かー!


 これで僕が女の子だったらラブロマンス始まっちゃうんじゃね?


 でもまぁ、僕ら全員男だからそんな心配ナッシング…。



 誰だ!



 僕の事だから、また女の子に間違われるだろ?って言ったのは!!


 五月蠅いよ!泣くよ!?



「何だ、そんな事ですか?俺は全然良いですよ?お前らは?」


「僕も良いですよ~?」


「あっ、僕も大丈夫です。ルドルフのお父さんにも魔石は暫く持ってくるなと言われてますから」


 涙を誤魔化しながら、少しおどけてみせる。


 いや、ぶっちゃけ本当にアイゼンさんからストップが掛かってるから、持っていけないんだよね(笑)


 作りすぎちゃった☆


『作りすぎたってレベルじゃなかったわよ?』


『完全に嫌がらせの域だったべな?』


『ん?』


 妖精達が何か言ってるけど、おかしいな~?電波が悪いのかな~?


 上手く聞こえないぞ~?(シレッ)


「それは良かった。本当は私が案内しようかと思っていたんですが、スクルド先生から生徒同士の方が良いだろうと助言を受けましてね?それなら貴方達が適任かな~?何て思いまして…」


 そうか、スクルド先生からの提案だったのか…。


 ランスロット先生はどっちかって言うと何でも自分でやりたい人だから、おかしいと思ったんだよね。


「いや~、生徒に気を使わせるなよ?何て言われてしまいまして。私もそこまで気が回らないもんですから…。本当にお恥ずかしい限りですよ。それでは、明日の放課後、宜しくお願い致します。【彼】には私から伝えておきますから」


 ランスロット先生は自分の要件を伝えると、さっさと何処かへ歩いて行ってしまった。


 ふむっ、明日は新学期が始まるにあたっての注意点なんかのお話しをお聞きして、新しい教科書を貰ったら解散なはずだから、10時くらいには終わるかな?


 それから学園内を案内したとして…。


「2人は明日、どこから回ったらいいと思う?」


「やっぱり教室棟を案内してから時計塔行って、その後実験棟とかか?」


「んー。それも良いけど相手は男子だし、屋外実習棟でも良いんじゃないかな?」



 2年生からは屋外での実習も始まるから、先に見せた方が良いのかな?とか思ったんだけど…。


「シエロ君!何で転入生が男の子だと思ったの!?」


「本当だぜ。先生、どっちだか言ってなかったぞ?」


 こいつら、マジか…。


 良く考えてみ?


 相手が女子ならクレアさんとかスミスさん、パーニャさんとか頼みやすい女子は沢山いるんだから、そっちに頼むだろが。

 いや!キョトンとした顔されてもこっちが困るわ!?


「それに、先生【彼】って言ってたよ?女子なら【彼女】って言うはずだろ?」


 だから、あからさまにガッカリすんなよ!!



 明日も同じ顔してたら、流石に叩くぞ?





廊下に響き渡るルドルフの馬鹿笑いでした(笑)


本日もここまでお読み頂き、ありがとうございました。



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