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百一話目 続々・部活動見学の日


明けましておめでとうございます。


稚拙な作品ではございますが、本年も楽しくお読み頂ける様に精進して参る所存です。


本年も、生まれ変わっても女顔の僕は、転生先でも男からのナンパに悩まされ続けるを宜しくお願い致します。





 温風冷風ブレスレットの販路拡大を目論見出したリペア先輩を他の先輩方共々放置して、魔道具研究会で作った魔道具の発表会は続いています。



「次は俺の魔道具だ…」


「エストラ先輩はこの研究会の副部長なのです!期待しておくと良いのですよ!!」


 へぇ~、エストラ先輩はここの副部長だったんだ…。


 確かにエストラ先輩って頼りがいがありそうだもんね?


「イド、ウルサいよ。あんまり俺にいらぬ圧力かけないでくれる?あくまでも俺は、副部長代理(・・)なんだからな?」


「え~?ブーブーなのです」


「ちょっと黙ってろっての…。ほら、コルト…。これが俺の作った魔道具だ…」



 ちょっと気になる単語が出て来たけど、エストラ先輩はどうにも触れて欲しくなさそうだったから今は触れない事にして、机に置かれた物を確認する。


「あっ…」


 これも見たら分かる系のヤツだ。


 箱の内側が見えないから、燃料の確認が出来なかったけど、この蓋を開けた瞬間見える着火機構と、この独特の形状は間違いなくライターだった。


 許可をもらい、試しに着火してみる。


《カチッ、ボッ!!》


 オイル独特の香りがしないし、思ったよりも簡単に火が点いたから、中に火属性の魔石が入ってるのかもな…。


 しかし…。


 手のひらに馴染むこのサイズ感。

 金属製のツルッとしたボディ。



 まさか、前の世界で最もポピュラーな形のライターに会える何て思ってもいなかったよ…。


 僕は煙草を吸う人じゃなかったから持ってなかったけど、友達にこのタイプのライターのコレクターが居たから、馴染みの形なんだよねぇ。


「どうだ?リペアからは火を点けるだけの道具何て…とか言われていたが、お前はどう思う?」


「はい。あくまで素人の意見ですが、今日見せていただいた道具の中で、これが一番価値が有ると思います。これが安価に作れたら、旅の途中の火種にも困る事がなくなりますから」


 実際僕は炎属性持ってないし、もし1人旅とかするなら絶対欲しい。


 時間が分からなくても、星や太陽が出てれば位置で大体の時間は分かるし、冬以外なら髪を乾かさなくたって死にはしないけど、火が起こせなかったら何も出来ない。


 かと言って、毎回1から火起こしするとかマジ辛いし、火種がこれほど簡単に持ち運べるなら有り難い事この上ない。



「なるほど、やっぱりお前もそう思うか?俺もそう思ってこれを作ってみたんだ…。分かってもらえて嬉しいよ」


 おっ、エストラ先輩が笑った…?


 満面の笑みってよりは、はにかんだ照れ笑いって感じだったけど、マルクル先輩も驚いた様な顔をしているし、エストラ先輩の笑顔は希少価値が高そうだ。


 はっ!まさか、こっ、これが世に言うクーデレと言うヤツか?


 おぉ、ありがたやありがたや…。


『何馬鹿な事やってんのよ…。エストラさん困ってるわよ?拝むのは流石に止めておきなさい?』


 はっ!?いつの間にか、体が勝手に動いてた…!!


「え~と、気を取り直して最後は僕だよ?因みに僕のは、これね?」


 苦笑気味のマルクル先輩が僕に手渡してきたのは、まだ誰の情報を入っていない、まっさらのステータスカードだった。


 えっ、と…?


 これはどういう事?


 白紙のステータスカードを手に、キョトンとしていると、ドヤ顔のマルクル先輩が説明してくれた。


「これは、実験中の改良型ステータスカードでね?遠くの人とも連絡が取れるって機能をつけてるところなんだよ。ほら、誰とは言わないけど、すぐいなくなるのがいるからさ~」


 いつも兄がご迷惑を!!orz



 聞けば先輩はこのカードに電話機能、出来ればテレビ電話機能をつけたいんだって。


 今のところ音声の録音機能とか、個々のステータスカードの識別機能何かは順調に研究が進んでいるけど、肝心のAのカードとBのカードを直接繋いで音声を届けるってところで躓いているらしい。


 んー。


 僕の持ってる空間属性を使えば、AからBのカードを繋げる事は出来そうな気がするけど、まだ僕自身が【空間属性】ってヤツを完全には理解出来てない状態で、軽々しく先輩の研究に割り込んで良いもの何だろうか…。


「シエロ君、何か良い方法とか知らないかな?」


 ここで【知ってる】って言うのは簡単だけど…。


 うーん…どうしたものか…。


 あっ!そうだ…。


「僕は思いつきませんでしたが、同じクラスに魔道具が大好きな女の子がいるんです。もし先輩が良ろしければ、ですが。彼女に聞いてみても良いですか?」


 頭の中に、同じクラスのゾーイ・スミスさんの顔が浮かぶ。

 彼女なら魔道具に詳しいし、僕何かよりずっとマルクル先輩の役に立ってくれそうな気がする。



「えっ!それは本当かい?もしその子が良いって言うなら此処に明日にでも連れてきてくれると嬉しいなぁ。あぁ…。それなら案外全然魔道具に詳しくない子の方が良い意見をくれるかもしれない…。もしシエロ君が良ければ他の友達も連れてきてよ?まだ学園に染まってない1年生の方が面白い話しが聞けそうだ!」



 良かった。


 スミスさんを連れてくる事に先輩の許可をもらえたから、明日にでも話しをしてみよう♪


 それにしても、この部屋の持ち主に聞かずに話しを進めても良かったのかな…?


 と、先輩の後ろに座って苦笑しているスクルド先生の顔を見ながら思ったのだった、まる。


――――――


「えー!?ヤダヤダ、シエロ君帰っちゃヤダー!!」


「君は小さな子供か!全く5年生にもなって…。って言うかね?下校時間何だから君も一緒に帰るの!!」


 夕方になり、下校の時刻を知らせる鐘が鳴ると、急にリペア先輩が駄々をこね出した。


 先輩方と一緒に後片付けをしていた僕に抱きついてきたところを、マルクル先輩が慌てて剥がしにかかってくれたけど、マルクル先輩…、首が、首が!!!


「うぐっ…!?」


「2人とも!シエロ君の首が絞まってるのです!!離すのです!!!」


「「あっ!?」」


 た、助かった…。


「騒いでると思ったら…、お前たち何をやってるんだ何を…。シエロ、大丈夫か?」


「はっ、はい…。何とか…」


 今日ここに来てから、何回死にかけてるんだろう…(焦)



 魔道具研究会は興味深い部活だし、先輩も個性的で楽しいけど、果たして僕の命が何個あったら足りるのだろうか?


 と本気で考え始めた僕なのでした…。





久しぶりの生まれ変わっても~をお読み頂きありがとうございました。


本年もこんな感じでゆる~く参ります。


宜しくお願い致しますm(_ _)m



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