将兵記念墓地での事件④
「私、ブロッサムは帝国の臣民一人一人が、将兵記念墓地に眠る将兵のことに思いを馳せられることが出来るよう、こちらに集まっております、「臣民のギルド」の皆様と共に戦っていく所存であります!皆様の協力をよろしくお願いします!」
そう言い終わるとブロッサムは再び、強い口調で犯人を批判する。
「今回の爆発事件を起こしたキロヌカ人が、極刑に処されるよう、強く希望します。なぜかと言えば、過去に帝国で暗殺や爆発事件などを起こしたキロヌカ人は、本国では「英雄」として称賛されています。記念墓地の爆発事件を起こした犯人も、いずれ「英雄」と呼ばれる時が来るでしょう。ですが、一歩間違えば大惨事になる事をしでかしておいて、何が「英雄」だよ!」
ブロッサムが烈火のごとく、犯人への怒りを爆発させると、その日一番の歓声が参加者から上がった。
「私は昨日、司法局に渡す、犯人への厳罰を要望する声明文を一日かかって書き上げました。私たち臣民が、キロヌカ人の悪行に怒りの声を上げていることを、司法局に伝える必要があると思い、これを書いたのです。この集会が終わった後、私とケントさん、ジョンさんの三人で、司法局に声明文を読み上げるために行ってきます。我々がキロヌカ人の悪行を許さない姿勢を、しっかり司法局に伝えてきます。というわけで、本日の集会はこれでお開きとなります。本日はお忙しい中、お集まりいただき、誠にありがとうございました!」
ブロッサムは、そう言って集会を締めた。