66/143
午前4時
聴いてしまった悲しいピアノ曲
イエローグレーの空を窓越しに
午前4時は無風
ちっとも寂しくならなかった
美しいとだけは感じたよ たぶん
自分勝手に動きだす思考
気付けば無音のマットカラー
耳を埋めた軽快な曲
まったくビートが刻めなかった
虚しいかなと感じたよ かなり
煮こごりのような午前4時
研ぎ澄まされない刃物はいらない
光沢のないグラスに注ぐ水がせめぐ
だめだよこんなんじゃ
だめなんだよいつまでたっても
ミレニアム懸賞問題
解けない数式
ほどけない意図
どれだけのアイが降ったとしても
溶かさない
どかさない
かかせない
吐かせない
ほどけない糸
午前4時
眠ったって眠ったって
なんにもなれない
でも見せかけの思考停止するなら
眠ればいいんだ
夜明けなんて見たくない




