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やさしいうた
弱ってるココロにそっと触れる甘さ
誤魔化されてしまう
悲しみや寂しさはフラフラ彷徨って
拠り所を探してしまう
傷んだキズはグイグイ染みる痛いクスリ
本当は望んでるよ
開け放った窓から流れ込む緩い風
レースのカーテンを膨らます
ぼんやり眺めているだけなんて
出来てるようで出来てなくて
君だってきっと認めていないさ
時間が停止する一日が
いつかくればいいなんて
背中の空は見えない
死んでるより死んでた毎日が
呪文のように通ったけれど
のべつ続けば飽きてくる
活きのいい掛け声に突き飛ばされて
転ぶのもいいな
膝小僧に出来た青アザに笑え
朝ごはんしよう
そんなに君が好きと言うなら
フレンチトーストも良いかもしれない
でもアゴを鍛えようよ
じゃあ フランスパンで作ろう
耳も残さず噛みしめてくれるなら
君のためにいつだって焼いてあげる




