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Ponte dei Sospiri  作者: さゆみ
The sky is the limit.
41/143

僕らのDONBURIに夏が注がれた



夏がたっぷり注がれた

僕らのDONBURIに

めいめいの温度

てんでんの味

それなりの色

僕らなりの濃度



あゝ意識朦朧

渦巻き駆け巡る

走馬灯 故障

ゆるい だるい のろう

遠のく香ばしいアロマ



替え玉なんていくらでもいるのさ

それでも僕らは離さない

きっとなくしたくない

どうにでもなるんだよって

ホントは知っているのに

しがみつく手

離さない



涼しい顔してそこにいたって

所詮僕らが作った箱庭のガラクタ

呆気なく壊れる

せめて氷を砕いてカラーリング

僕らはDONBURIから出られない



本能は生き残ることを望む

子孫繁栄 きらめく汗の玉子

僕らは人間と言う動物たち

チャーシューだって食べるのさ

さあ 昇華しよう

夏をずずずとすする



46億年ーー やってられないほど

年季が入ってる

僕らの知る由もない

重いもの 注がれ続けた

むげに扱うなんて許されない

“一生懸命”を使い古しだなんて

投げ捨てるなんて許されない



夏がたっぷり注がれた

僕らのDONBURIに

最後の一滴までのみほして

秋に明け渡すんだ

綺麗に洗って

優しく笑って






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