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Ponte dei Sospiri  作者: さゆみ
囚われしものたちの欠片
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雨の日に


朝から降る雨

いつも早起きの太陽

寝坊させてあげられる

草花は欠伸しながら背伸びして

公園の遊具やベンチ

日々の疲れを癒やしてる

僕は少し憂うつなだけ


昼も降る雨

はっと目覚めた太陽

二度寝させてあげられる

畑の土がノドをゴクゴクならし

凸凹みちの水たまり

バシャバシャっと撥ねる

僕は少し開き直るだけ


夜も降る雨

月と星の休日

雲の上で宇宙を奏でる

濡れた木の枝は緩くしなり

外灯が滲んでぼやっと光る

夜と雨の調和を照らす

僕は少し諦めただけ


目覚めた朝

まだ雨は降り続いていた


まだ雨は降り続いていたよ

僕はこんな詩を書くべきなのか

詩を書くこと自体が無意味なのか

僕は白いページに降っていた

言葉の雨に濡らされた

それは鮮烈で残酷で皮肉

心に刺さり抉られもした

熱くやさしく冷たい雨

読了宣言さえ出来なかったよ

僕はまた憂うつから始める

でも、心に傘はささない








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