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Ponte dei Sospiri  作者: さゆみ
and
122/143

わたし あなた ぼく きみ



書けるテンから、描けるセンから、謳えるメンから、転がして、塗り込めて、喉をからして。自由詩だからって限度はあるのだろうが、自由詩だから不器用な私でも紡ぐことが出来る。気分次第、ノレる日、ハマる日、ハズれる日。憎しみ、悲しみ、後悔、愉快に、いつからかあそんだりして。丸で罰。わかること、わからないこと、知ってること、知らないこと。恐れも知らず拙さを綴っている私は馬鹿だ。



わたし あなた ぼく きみ

彼方此方から声が聞こえる

浮かび上がる偶像 虚像

生まれることはかけがえのないこと

悩める 病める 妬まれる

苦しむ 拒む 断ち切られる

負の負 悪の悪 絶望 破壊

貧困 飢餓 どん底におちて

救いを 一切れのパンを

一筋の光を 与えられたら

幸せだと 綴れるのか


わたし あなた ぼく きみ

それは 天地万物全て

微笑むところから

さりげないところから

震えるところから

引きずるところから

嘔吐するところから

崩れゆくところから

死にゆくところから

この無限のなかに 無間の中に

生まれたいものは 無数にある

自我がキメる

幸も不幸も

奇跡であって 奇跡ではなく

神であって 神ではなく






わたし あなた ぼく きみ

涙が溢れるほど尊いんだよ





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