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Ponte dei Sospiri  作者: さゆみ
あい
12/143

無気力なくらげ



本質的にそうだから

変えることなんてしない

みずの流れが急かしたって

いつからか彷徨う


頑なに閉ざしてあげる

不器用なやわらかさは

気持ち悪い嘘なんでしょう

だから痛みを刺してあげる


やさしさは底

透明は永遠の不透明

かなしみを売りにする

フラフラだけが夢の電飾


否定形しか浮かばないの

罪をあたためれば気化するって

信じながら忘れてゆくかしら

ふらつきを愛していたい


聞こえる波は渦巻きの声

泡の華が氷に咲いてる

つめたく浸食して核を掠める

ただ月を眺めていたい


見えない骨が編みこまれる

絡みあう音を波だけが消してる

海鳥はうたわないから

漂うだけで 漂うだけで


誰が沈めてくれますか







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