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であい
奇跡のきらめきと運命のときめき
時空をヒラヒラ彷徨う
パチンと火花が飛んだ
キミに出逢った喜びは哀しみに似ていた
最初からボクタチは知っていたような気がする
つくづく思った
キミがボクじゃなくて違う誰かと
ステキなあの人と出逢っていたらって
そうしたらキミは幸運を掴めたかなって
ボクはずるいからそんなことばかり言ってキミを困らせた
ボクが魔法を使えたら
時空を飛び越えて
キミに羽根を付けたのに
ほんの少しタイミングが狂えば良かった
そうしたらキミは喜びのほかに
価値ある哀しみを手にいれられたかもしれない
ボクはずるいからそんなことばかりいつも思ってた
全部がさみしかったね
ボクが魔法を使えたら
時空を飛び越えて
ボク自身を永遠に隠したのに
そうしたらキミは空を見上げる?
たくさん降る雨にボクを濡らしながら
遠くのサイレンを聞いていた
いっそサヨナラから始まる出逢いがあれば
ボクはであいたい
夜中のテンション……やばっ




