表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月と翼の夜  作者: 由宇
15/17

15.


「おーおー、荒れたなぁ。」


ビルの屋上から街を見下ろしていた俺に、耀が話しかけてきた。


「あぁ。」

「コウアに聞いたで。あいつ、天使やったんやってな。」

「そうみたいだな。」

「やから、俺前に言ったやないか。あいつはあかんで!って。」

「そういえば、そんなこと言ってたな。」


耀の話なんか半分以上聞き流していた。

もう、思い出したくもない。


「ハルト、話聞いてるか?」

「聞いてない。」

「お前が諦めるんやったら、俺がもらうで?」


ドクン、と心臓が鳴る。


「何だと?」

「俺も気に入った、あの子。俺ら吸血鬼にとっては天使もなんも関係ないし。」

「勝手にしたらいいだろ。」

「ええんやな。」


耀はそのまま飛び立った。

俺はまた、人を殺めに街に飛んだ。


***


「た、助けてっ!!」

「…バカじゃねぇの。」


また、爪で体を引き裂く。

返り血が顔にまで飛ぶ。

血で汚れた手を見るたびに、何とも言えない気分になった。


「俺のことまで、照らすんだな。」


月の光が照らすのは、血まみれになった、俺だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ