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追放の余波⑦
<ゼノの新たな旅立ち>
夜、ゼノは王国の門を出た。
行く宛てはない。それでも、このまま王国にいる理由もなかった。
「……どこに行こうかなんて考えてなかったな」
肩を竦めながら、ゼノは夜闇に溶け込むように歩き出す。
王国を出た後、彼は少し立ち止まり、振り返る。そこには王国の城が堂々とそびえていた。
「俺がどれだけ戦っても、結局……こうなるのか」
ゼノは短く息を吐き、もう一度前を向いた。
「生き延びることから始めるか……」
彼の旅は、ここから始まる。