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5月25日 練習試合(白峰工業高校)2

 昨日の試合でチームの実力が明確にわかった。俺たちが夏の大会で勝つにはまだまだ。白峰工業高校という名門の戦い方に俺たちは圧倒された。俺は、1試合目に出場して4打数2安打という結果。1打席目と3打席目。チーム唯一の複数安打だったけど、何も嬉しさは感じない。これから、俺たちはどうなるのだろうか?


 ー5月24日ー


 せっかくヒットで出たのに。後のバッターが続かず、自分は納得がいかなかった。レギュラー陣が打たなくてどうするんだよ。怒りで震える俺は、センターから試合を見つめていた。はぁ、、、、、、。思わず、自分がため息をしているのがわかった。この回も、竹田は打ち込まれピンチを迎えていた。聖徳高校のブルペンには、すでに準備しているようだ。金属音とともに、打球はライト線へと飛んでいく。俺もライト方向へと走るが、ただ指示を出すことしかできない。ボールはセカンドへと返されたが点数を防ぐことはできなかった。これで、0対5。5点リード。かなり厳しい展開だ。次の俺の打席は、おそらく3回になるだろうな。再び、ため息が漏れてしまった。ショートの八幡は、ボールを捕球し一塁へと送球しチェンジとなった。

 俺は、ベンチに向かって帰りながら、白峰工業高校の選手たちを見ていた。俺らと明らかに違う。キャプテンの梅澤はゆっくりとキャッチャーへのポジションについていた。この余裕さがないんだな、俺たちには。単純に俺たちには、余裕をもちながら、プレーをしている選手がいない。レギュラー陣で言えば、山里や八幡は丁寧にプレーすることが多い。クリーンアップの橋本や佐伯は別のことを考えている。余裕があると言えばそうなのかもしれないけど、集中していないことが多い。アイツらはそこそこ野球は上手いけど努力しない分、チームにいい影響を与えない。

 エースの橘は、野球はちゃんとしてるが学校生活がちゃんとしていない。そういうのに憧れる後輩は少なくない。なんだろうな、もう。俺は、打席に入る5番の佐伯を見つめていた。佐伯は、左バッターで中学までは将来がとても有望な選手だった。たしか、純新学園などからスカウトがかかっていたとか。でも結局そうした高校にはいかなかった。周りの人の噂だと、自分ではそうした高校では通じないと悟ったかららしい。だから、聖徳高校ではテキトウに野球をしている。まぁ、俺もそうなのかもしれないな。金属音とともに、打球はライトへと上がっていた。

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