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5月24日 練習試合(白峰工業高校)

 1番センターという山里のポジションが空いたところに、俺はキレイにハマっていた。今日は、白峰工業高校との練習試合。白峰工業高校は、プロ注目の梅澤もスタメンに出場するほどある程度メンバーが揃っていた。ライトフライを安田がボールを捕り、ようやくチェンジとなった。エース橘に代わって先発した竹田だったが、初回から2点を取られる展開。重苦しい雰囲気が漂っていた。俺は、1打席目のバッティングをどうしようと考えながら、外野から疾走していた。すぐさま、グローブを置き悠太からヘルメット、バッティング手袋、バットを受け取り、バッターボックスに向かう。

 白峰工業高校の先発は三好というピッチャーだった。このピッチャーがエースなのだろうか?オーバースローというよりは、サイド気味のピッチャーだった。サイドだったら、ストレートが外角の方にそれていくのではないかと考えていた。だったら、ライトの方に打つのは難しい気がする。球速もそこそこ出ているし。なら、引っ張るのではなく、流すのが1番いい気がしていた。俺は、一瞬の迷いもなく、バッターボックスに滑りこんだ。キャッチャーがセカンドベースに向かってボールを投げ、プレイボールがかかった。

 なんか初球あまいボールがくるんじゃないか。俺はそう確信していた。俺は、バットを握る手に力を込め、投手の投球動作に視線を向けた。ある程度ストライクゾーンにきたら、バットを振り抜くと決めたのだった。セットポジションに入った三好から初球が投げ込まれた。きた、外角のストレート。俺は、想定していた通り、外角のボールをショートの上へと弾き返したのだった。ワンバウンドした打球をすぐさま、センターが捕り、ショートへの中継に返す。二塁へとは迎えず、一塁をオーバーランして止まる。

 ベンチからは、悠太を筆頭に大きな声が聞こえる。ここから、2点を追いかける展開だ。なんとしてでも、チャンスで橋本、川中、佐伯のクリーンアップに回したかったのだ。


 【聖徳高校】       

1番 早川直人  中堅手  3年生

2番 八幡修也  遊撃手  3年生

3番 橋本涼太  捕手   3年生

4番 川中衛   一塁手  3年生

5番 佐伯浩二  三塁手  3年生

6番 橘怜衣   左翼手  3年生

7番 安田智久  右翼手  2年生

8番 飯田徹   二塁手  3年生

9番 竹田衣玖  投手   3年生

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