5月18日 ダブルヘッダー(道和高校戦)
昨日の練習試合は1勝1敗。取手高校とは、9対3で勝利し、道和高校とは、2対15で敗北した。取手高校戦は、5打数3安打。道和高校戦は、1打数1安打。2試合で6打数4安打と絶好調だったが、喜ぶことはできなかった。それは、スタメンで出れなかったことよりも、弟の前で誇れる自分でなかったと思ったからだ。
ー5月17日ー
結局この展開かぁ。1試合目の取手高校戦では、1番レフトで出場し、5打数3安打と好調を維持することができていた。奏太の前で、兄としての意地も見せることができたのに。2試合目の道和高校戦では、すぐさまベンチに下げられたのだ。納得がいかない。4回表は、1番センターで出場していた山里からの打席だった。
外野は、山里、安田、小川といつもの布陣だった。さっきまでの試合を監督はちゃんと見ていたのか疑問だった。ここまで、聖徳高校は、道和高校のピッチャーに3回パーフェクトピッチングをされていた。山里も第一打席は、三球三振という結果。早く変われ。ホントは思っちゃいけないのにそういう思考になれ俺は、これでよかったのだろうか?
審判の力強い声とともに、4回表が始まった。道和高校のピッチャーは、初回から安定したピッチングを続けていた。ストレートのスピードもかなり速く、俺たちが練習試合で戦うピッチャーではない。奏太がこんなチームにいくかと思うと期待もあったが、不安も増える。今、どういう気持ちで試合を見ているのだろうか?山里の初球は、140km/hを計測していた。そろそろ打たないとこのまま完封で負けてしまうぞ。山里は、初球のストレート、次のアウトコース低めのカーブを見送った。そろそろ打ちそうだな。
そんなことを考えていると、ベンチ上が騒がしいことに気がついた。あそこって、奏太がいるんじゃないか?奏太の方を振り返ると、何人かの男の子たちが座っていた。誰だろう?あそこにいるのは。大きな金属音とともに、痛快な一撃がライトを襲っていた。打球はライト奥深くへ潜り込み、山里は一塁ベースを踏んで二塁へと向かう。道和高校のライトは、ボールをとりすぐさま二塁へと送球。セーフにはなったものの、肩の強さに驚くばかりだった。続いて、安田が打席に入る。山里に続こうとばかりに初球を振り抜いた。打球は、ショートとレフトの前へとフラフラ上がる。ショートが精一杯手を伸ばすが、ボールを取ることはできない。それを見て山里が三塁へと向かった。




