4月20日 河南ボーイズ
今日は、監督が会議をしていることもあり、俺たちは自主練習となっていた。俺と悠太は、いつものようにティーバッティングをしていた。
悠太「GWにボーイズのチームで集まるんだけど来ないか?」
俺 「えっ、なんでだよ」
集まることを俺は知らなかった。まぁ、会っても行かないんだけど。
悠太「俺、杉原に会いたいからな」
俺 「そんなの個別で会えばいいじゃねぇか」
俺が集まりにいく理由にはならなかった。
悠太「杉原となかなか会えないからな」
俺 「杉原ってどこの高校行ったんだ?」
悠太「杉原は、純新だな」
純新学園に行ったんだ。知らなかった。純新といえば、毎年ベスト8には入ってくる強豪校だ。
俺 「レギュラーとれてるの?」
悠太「いや、とれてないな。ベンチ入りがやっとらしいな」
俺 「へぇー」
それでも凄いな。あとは、どれくらい試合に出してもらってるかだ。
悠太「強豪校となると、簡単には試合に出られないよな」
俺 「でも、凄いよな。ちゃんとやってるから」
杉原は、真面目に練習をしているイメージしかなかった。
悠太「そうだな。休みの日に試合見に行こうぜ」
俺 「どういうこと?」
休みの日?
悠太「俺たちのGW休みが、後半なんだよ」
俺 「ああ」
そうか。今年の休みは、大型のGWだ。後半になると、俺たちも休みがあった。
悠太「それで集まる前の日が純新と江陵の練習試合があるんだよ」
俺 「そうなんだ」
俺たちも江陵との練習試合があった。
悠太「だから、見に行ってみんなで集まろう」
俺 「わかった、わかったよ」
悠太「よかった」
悠太のアツさに負けてしまった。まぁ、アイツらがどんなことをしているのか、これから自分の参考にしたい部分があった。
俺 「他に何人くるの?」
悠太「一応、全員に声はかけてるけど、7.8人くらいじゃねぇか?」
俺 「そんなに来ないのかよ」
悠太「まぁ、みんな練習とかしてるだろうな」
俺たちは、後半休みが多いけど強豪校にいった選手たちは当然休みなんてほとんどないだろうな。河南ボーイズの俺たちの代は、全員で17人いた。
俺 「わかった。また、日にち決まったら教えてくれ」
悠太「おっけー」
悠太がバットで振り抜いたボールは、ティーネットに吸い込まれていったのだ。




