表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日常で世界を変える(早川編)  作者: mei


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/78

4月2日 優雅

 俺たちは、教室で勉強をしていた。ちょうど先に勉強を終えた悠太は、優雅にペン回しをしていた。ペンを置き、俺に向けて話し始めた。


 悠太「よかったな?」

 俺 「何が?」


 何を言っているのだろうか。


 悠太「クラス」

 俺 「どこがだよ」


 そういうことか。悠太は、俺たちのクラスについて話をしていているのか。


 悠太「アイツいるじゃねぇか」

 俺 「アイツ?」

 悠太「河野健太」


 聞きたくなかった名前だ。


 俺 「やめてくれよ、アイツの名前出すの」

 悠太「いいじゃないか。面白いじゃんよ」

 俺 「どこがだよ」


 まぁ、別に河野に何かされたわけではない。ただ、一方的に俺が嫌いというそれだけ。


 悠太「ハハハハ。俺は、河野好きだけどな」

 俺 「どこがいいんだよ、アイツの」


 河野が嫌いになったのは1年の頃だ。当時、同じクラスだった河野がリーダーみたいに俺たちを仕切り始めたのが嫌いになったのだ。同じ学年なのに、コイツにいじられて、納得いかなかった。


 悠太「面白いじゃない」

 俺 「面白くないだろ。お前がズレてるんだよ」


 悠太は、昔からこうだ。でも、だからこそコイツのことを気に入っているのかもしれない。自分を曲げない悠太が愛おしかった。


 悠太「まじ?ズレてんのかよ、俺」

 俺 「当たり前だよ」


 よくわからない俺は、悠太の方を見ていた。


 悠太「おかしいなぁ」

 俺 「誰が面白いって言ってんだよ。お前くらいだぜ?」


 河野を好かない奴は多い。けど、一部の人は河野のことを好いている。


 悠太「ハハハハ。そんな言ったら終わりだぜ」

 俺 「だろ?あんな奴、好きなやつおかしいから」

 悠太「まぁ、そう言うなって」


 はぁ。アイツの話をしていたらテンションが下がるわ。


 俺 「今日、練習何時から?」

 悠太「11時くらいからだろ」

 俺 「そうなんだ」


 俺たちは、もうすぐ始まる全体練習に向けて話をしていた。


 悠太「じゃあ、俺はバット振ってくるわ」

 俺 「おっけ。俺はもう少しここにいるわ」  


 ここの教室の居心地も悪くない。


 悠太「おう。じゃあ、頑張れよ」

 俺 「ああ」


 悠太は、昨年の夏以来、熱をいれて練習をすると言っていた。俺たちが試合に出れる確率は低い。それでも、まだ諦めるのは早いとコイツが教えてくれる気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ