小ネタ 競争に懸け、狂騒を駆ける。されど怱々たるは十二使徒のみに非ず。第四席、卯の月。
「ねえねえ。アンダーザチェーンドッグくん。」
「・・・」
「え、えっと・・・朱ちゃん先輩?」
「んー・・・冥界の番人にして盟約の祖。その身は万人の守り手。真の名をアンチェン!」
「やめろよ恥ずかしい奴だな。そんな口上いつ作ったんだよ。」
「Nowing!」
「変な造語作るなよ・・・だいたい真の名とか言いつつ略してるし・・・はぁ。なんだ。キャンディアップルレッドさん。」
「せ、先輩もどうしたんですか?キャンディ・・・?」
「えーなにそれ朱ちゃんの真名?にゃんにゃんの気配を感じる!」
「あ。朱→赤→キャンディアップルレッドってことですか。でも、にゃんにゃん・・・?」
「指宿。気にするな。某有名軽音部員のギター、その塗装のことだ。優秀なオタクである諸兄らには説明不要だな。あずあず。」
「わけがわかりません・・・」
「そんなことは置いといて!じゃー汐の真名は?」
「そうだな・・・ラピュタの雷。」
「汐→シータ→ラピュタってこと?安直すぎない?」
「さっきから一体何のことですか?厨二病みたいですよ?」
「そのとおり!我々は厨二ネームの話をしているのだよ!」
「なぜそんな話をしているのかは謎ですが・・・それにしてもラピュタとか雷とかよくそんなフレーズ思いつきますね・・・」
「え?」
「え・・・私なにか変なこと言いましたか・・・?」
「・・・・・・指宿。3分間待ってやる・・・時間だ。答えを聞こう。」
「えっと、その・・・何を答えればいいんですか?」
「バ◯ス!」
「朱ちゃん先輩?なんで急に先輩と手を繋いで・・・?え、えっと・・・?」
「シノはそっちの人間だったかー。」
「とりあえず金曜日を待て。」
「ブルーレイ買った方が早くない?」
「それはブルジョワジー・・・」
「ま、いいや!気を取り直して!じゃ、恋はー?」
「そうだな・・・・・・星野みなみ。」
「先輩。誰ですかその女の子は?」
「なんでちょっとキレ気味なんだよ・・・まあ、いいから聞け・・・春風桃香。」
「えっと・・・?」
「姫路朱、結城乃愛。」
「あ、なんとなくわかったかもしれません。」
「一花恋。」
「少女漫画の主人公っぽい名前、ですね?」
「correct.」
「怜くん厨二ぃ!普通に正解って言いなよ!」
「またの名をあざとい系氏名。」
「ちょっと待って。暗に朱ちゃんあざといって言われてる?」
「ヤダナーソンナコトナイデスヨー。」
「明らかにアンチェンのやり返しでしょ!ふっ・・・これも因果か。言の葉とは理をめぐって我らに還るということか・・・」
「なんだか朱ちゃん先輩がいつもの先輩みたいになってますが・・・せ、先輩!私のあだ名は・・・?」
「ちょっと待って指宿さん。普段の俺ってこんなに厨二くさくないよね?」
「い、いいから答えてください!」
「まったく・・・指宿は・・・」
「わ、私は・・・?」
「思いつかねーな。」
「まさかの除け者!?それも仕返しですか!?」
「じゃーノブで。」
「いやです!可愛くないです!きゃっかです!」
「なーに乳繰り合ってんだか。というか、恋の時から思ってたけど厨二ネームはどこにいったの。」
「あ・・・」
「・・・そもそもなんでこんなことを始めたんですか・・・」
「ふっ・・・厨二病は誰にでも扱えるものではない特権ということか。」
「そんな特権欲しくないです・・・っ!」
「怜の言うとおり、厨二病は選ばれし者がその身に刻む癒えることのない聖痕なのさ!」
「朱も大概だな・・・」
「否定はしない!厨二病最高!
豈
ニ
不
二
世
ニ
似
一
哉
。」
「漢文マジ厨二病。」
「もうこの先輩たちが何を言っているのかわかりません・・・」
「指宿。豈ニ〜哉の使い方は1年1学期漢文の試験範囲だぞ。」
「ほんとにー?じゃあシノやばいじゃん。4月ギター弾きすぎたんじゃないのー?」
「し、4月は家の手伝いとか何かと忙しくてですね・・・」
「あー4月は忙しいよなー。」
「うんうん。4月はしょうがない。」
「生暖かい目!?ちゃんと勉強します!」
なぜ、4月は、忙しいのか。
P.S.
書き下し文:豈に世に似ずや。
和訳:なんとこの世のものとは思えないではないか。
意訳:マジ最高!




