入学式①
初です。
下手かもしれませんが温かく見守ってください
「新入生代表挨拶、女子代表 如月 雛!」
「はい」
女子の代表生徒として呼ばれた一人の生徒が大きく、かといって小さくもない微妙な返事とともに席を立ち
壇上へと上がっていく。
「おい、あいつめっちゃかわいくね?」
「当たり前じゃん、入学式の前にもめっちゃ可愛い子がいるって話し合ったろ?」
「あーあったなー。それがあの子なのか?」
「うん」
「納得」
女子の代表として立ち上がった彼女はその容姿ゆえに噂にまでなっていた。長いまつ毛にくりっとした深い茶色をした目、腰の位置まで伸びた薄い茶髪の髪、その顔のパーツ一つ一つが彼女の可愛らしさをいっそうに引き立てていた。
その可愛さに見とれて口をあけっぱなしにしているやつもちらほらいる。
「でもなー」
「ああ、そうだな」
「まさかあの噂まで本当だとわな」
そう彼女はひとつ、ただ一つを除いてだれもがうらやむような女子なのである。
「つぎ、男子代表 弥生 迅!」
「はい」
次に男子の代表として呼ばれた生徒は先の女子生徒よりは大きく、めんどくさそうな雰囲気を出しながら立ち上がった。
「うおっ、い、イケメンだな」
「まぁな、あれだけあいつもうわさになってりゃそうだろ」
「バカ、声でけーよ、聞こえたらどうすんだ」
先の女子生徒と同じように男子生徒の見た目もなかなかのようで少しざわざわする。
高めの鼻に二重の少し吊り上がった目が男子生徒のカッコよさをこれでもかとか持ち出している。
しかしその中には恐怖のような感情がある。
「噂どうりだな」
「ああ、そうだな」
またまたこの反応、そう、この男も一点を除いてだれもがうらやむような容姿なのである。
そして、男子生徒も壇上に上がり、すこし先に上がった女子生徒と目が合う。
「むっ。。。」
「ぬっ。。。」
見つめあうこと二秒二人同時に変なうめき声をあげる。
そして・・・・・
「めっちゃでかい。。。。」
「めっちゃちっちゃい。。。」
と二人の声が重なる
そして、新入生たちの心の声も重なる
(身長差がやばい)
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