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落ちる  作者: ツヨシ
4/10

現場の状況からしてなんだかの事故とも思えないと言う。


それなら、殺人事件なら「切られて」と表現するはずだ。なぜ「はなれて」なのだろうか。


いくら考えてもわからない。


そしてそれ以上に問題なのは、殺人事件があったのはすぐ隣町で、現場は女が今歩いているような裏路地だということだ。


そこまで考えが進んだとき、女は背中に大量のミミズか芋虫が這い回っているような感覚を覚えた。


思わず引き返すことを思いついたが、いつも間にか路地の出口付近まで来ていた。


引き返すよりもこのまま歩いたほうが、より早く路地を抜けられる。


女はこのままコンビニに向かい、帰りは少し遠回りではあるが幹線道路を通って帰る事にした。


そのときである。


「右手」


声が聞こえた。


しかしあまりにも近くから発せられたその声は、耳から聞こえてきたと言うのとは大きく違った印象だった。


耳元でもなく、耳の中に入って話した声、あるいは頭の中に直接語りかけられた声。


そんななんとも言えず不可思議で特異な声だ。


年齢的には五、六歳の女の子の声のように、女には聞こえた。


――なんなの、今のは?


女は周りを見渡した。


細い路地に見渡せる場所は、前と後ろしかない。


しかし幼い少女どころか猫の子一匹見当たらない。


現実ではありえないほどに近くで声がしたにもかかわらず。

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