日常(1)
はじめまして、こんにちは鮫の卵です。
この作品が初めてとなります。
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まだ冒険者たちのいないギルド内は、準備に追われる職員たちで少しざわついていた。
あと10分ほどで、正面玄関が開け放たれ今日の業務が始まる。
さっさと済ませてしまおうと、自分も準備を進める。
各冒険者のファイルと整え、今日の依頼を確認しているとすぐに時間になった。
「みんな準備いいかー?もうすぐ開けるぞー」
ギルドマスターの声が建物内に響き、職員たちは配置につく。
準備の終わった俺も玄関正面に位置する総合受付に移動し、最後に服装を確認した。
俺は座ろうとして、ああそうだ、と思い出し衝立から顔を出して隣を覗く。
見ると先日配属されたばかりの新人職員は背筋を必要以上に伸ばし、表情筋がガッチガチに強ばらせていた。
俺も初めはこんなんだったっな、と思い声をかける。
「アディ、落ち着け。そんなに緊張しなくていい」
「だ、大丈夫です。ちゃんとやって見せます」
彼女は両手で握りこぶしを作って、やる気をアピールしてくる。
俺は空回りするなよ、とだけ言葉をかけ今度こそ椅子に座った。
「全員準備完了しました!」
「よし、じゃあ今日もみんな頑張ってくれ」
職員の1人が報告し、玄関の扉に手をかける。
湧き出てくるあくびを噛み締めながら1日の始まりを待つ。
すぐにガタンと重厚な扉が開き、冒険者たちがなだれ込んできた。
その様子を見て俺も背筋が伸びる。
冒険者が1人駆け寄ってきた。
1日の仕事の始まりだ。今日も頑張ろう。
「ようこそ、冒険者ギルドへ」
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