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恋は数学みたいに上手く行かない。  作者: 誰か。
第一章「遠まわしな恋心」
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第六話「複雑」

「千秋、校門でね」


「あぁ」




テニスラケットを持つと千秋は一条君と部活へと向かう、


それを私は教室の扉で送る。




さてと、私も行かなきゃね…!



「ひよりー!部室行こー」


「うん、分かった~」



私は鞄を取りに行こうと自身の席に向かう、


すると複雑そうな表情を浮かべる鈴の姿が目に入る。



「鈴…?」



声を掛け数秒後、遅れた様に鈴が私に気づく


「――あっ、真冬?どうしたの?」


「いや、何でも無い…。ただ鈴が気になって」



やっぱり男子バスケ部のマネージャーは大変なのかな、そう思い私は声を掛けたのだ。



「大丈夫だよ。試合が近いなって考えただけだからさ」



じゃ、私行くから!っと鈴は自慢のポニーテールを揺らしながら教室を去る。



その後ろ姿を見て浮かぶのは先程の表情、


試合が近いと言うだけであんな表情になるものなの?



そう思いつつ、私は彼女と同じ部活動である坂月君の姿を探す。





(――居た!)



丁度教室から出そうな所だった、それを私はひよりに一言掛け追う。



「坂月君!」


「あ、皇。どうした?」


「あの…、鈴に何かあった?」


「鈴?あぁ、柚樹ゆずきの事か。別に…特に変わった様子はねーと思うけど」



悩む仕草をすると坂月君は何時もとは違った真剣な表情を浮かべ


何かあったのか?と真面目なトーンで言う。



「…ただ、気になっただけだよ」



私の見間違い、そう言う理由でその話を終えた。


けれど…





(やっぱり、あれは…見間違いじゃないよね)


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